2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700309
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
柴崎 貢志 Gunma University, 大学院・医学系研究科, 講師 (20399554)
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Keywords | 脳内温度 / TRPV4 / 神経興奮 / てんかん / 体温 / 産学官 / 特許 |
Research Abstract |
本申請では、局所の脳内温度が神経活動に依存しダイナミックに変動することを解き明かし、脳内温度が神経興奮を制御する主要因子であることを明らかとすることを目的としている。 本年度は、この目標を達成するために自由行動下マウスの脳内温度をリアルタイムに測定することを可能とする局所脳内温度測定装置の開発に成功した(特許出願中)。この開発した装置を用いた測定により、睡眠-覚醒期の移行に伴い脳内温度は約1.5℃の変動をすることを突き止めた。現在、この脳内変化に伴い、神経活動がどのように変化するのかを脳波測定を併用することで調べている。さらには、任意に脳内の温度を変化させることが出来る脳内温度可変装置の開発中であり、本年度はその試作機の作製に成功している。次年度にこの装置を開発させ、脳内温度と神経活動の機能連関を生体実験で明らかにしていく予定である。 また、脳では温度センサーとして機能しているTRPV4が、膀胱の上皮細胞では膀胱の膨らみ(尿が溜まったこと)を感知するセンサーとして機能し、排尿を促すシグナルを産み出していること、脳内温度センサー・TRPV4の類縁ファミリー分子であるTRPV2(52℃以上で活性化)が胎児の神経において膜伸展刺激センサーとして使われ、神経回路形成を促していることも明らかとした。同様にTRPV4の類縁ファミリー分子であるTRPV1が糖尿病初期の痛み惹起に関わっていることとその分子機構を見いだし、鎮痛薬の開発に道を開いた。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] The TRPV4 cation channel mediates stretch-evoked Ca2+ influx and ATP release in primary urothelial cell cultures2009
Author(s)
Mochizuki, T., Sokabe T, Fujishita, K, Araki I, Shibasaki K, Uchida K, Naruse K, Koizumi S, Takeda M, Tominaga M.
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Journal Title
Journal of Biological Chemistry 284
Pages: 21257-64
Peer Reviewed
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