2008 Fiscal Year Annual Research Report
日韓プロサッカー観戦者の消費動機と市場細分化に関する研究
| Project/Area Number |
20700506
|
|---|
| Research Institution | Shizuoka Sangyo University |
|---|
Principal Investigator |
元 晶ウク Shizuoka Sangyo University, 経営学部, 講師 (50460514)
|
|---|
| Keywords | 観戦動機 / 市場細分化 / Kリーグ / Jリーグ / スポーツ観戦 |
|---|
| Research Abstract |
本研究はWon and Kitamura(2006 ; 2007)が日本のJリーグと韓国のKリーグ観戦者の消費動機を解明するために開発した観戦動機尺度を用いて、(1) 両国サッカー観戦者の消費動機比較を行い、その相違と類似点を明らかにする、(2) 両国サッカー観戦者の消費行動変数(観戦回数など)と消費動機の関係を確認する、(3) 消費動機によって両国サッカー観戦者を細分化し、それに基づいてセグメントプロファイルを作成することを目的としている。
そのため、日本のJリーグと韓国のKリーグチームを対象に、マーケティング担当者や経営責任者のインタビュー調査や観戦者の質問紙調査を実施した。その結果、(1) Won and Kitamura(2006 ; 2007)が開発した観戦動機尺度の妥当性や信頼性が再確認された、(2) 韓国Kリーグ観戦者は個人的ベネフィットに関する動機が高い得点を示したことに対して、Jリーグ観戦者はゲーム自体や試合結果に関係する動機に高い得点を示し、統計的有意差も確認された、(3) 両国観戦者共に、チーム・アイデンティフィケーションが観戦回数やマーチャンダイジング商品の購入意欲などにポジティブな影響を及ぼすことが明らかにし、現在、本研究で得られた結果を経営現場に応用するために、消費動機によってプロファイルを作成し、その有効性について各チーム関係者と協議を重ねている。
|
