2009 Fiscal Year Annual Research Report
明清時代における生活空間の研究-家具とその使用を中心として
Project/Area Number |
20700576
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高井 たかね Kyoto University, 人文科学研究所, 助教 (80378885)
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Keywords | 住生活 / 家具史 / 生活空間 / 中国 |
Research Abstract |
本研究は、明清時代における家具とその使用や配置の様相を明らかにすることにより、日常あるいは儀礼等の生活空間の特質およびその歴史を理解すること、具体的には宮殿、住居、寺廟、または庭園などにみられる家具やその配置、それに対する意識、規範などを探ることを目的としている。研究活動の概要は、まず文献・画像史料から生活空間および家具の使用に関わるものを収集して整理、蓄積し、これにより得られた知見に基づいて比較検討をおこなって、さまざまな場面での家具使用について考察するものである。本年度おこなった研究活動は以下の通り。 1、文献・画像史料の収集:(1)家具史および生活空間史に関連する文献の収集。(2)京都大学各図書館等にて、家具史、生活空間史に関する文献調査。(3)漢籍史料より、家具史および生活空間史に関連する記述を抽出。(4)文学作品の挿図版画を中心に、家具や建造物など住生活空間が描かれた画像史料を収集。 2、文献・画像史料の整理、電子化:将来的に生活空間史史料集を編纂することを考慮して、収集した文献・画像史料の分類、整理、電子化をおこなった。 3、史料の検討:(1)1の作業で収集した文献史料の記述を比較検討。(2)画像史料の解釈、検討。とくに文学作品の挿図は、それに対応する記述部分とあわせて総合的に解釈することに留意した。 また、本年度は「『金瓶梅詞話』中の牀榻類について」と題した口頭発表をおこない、これまでの研究成果の一部を公表した。 これまでの作業で収集した史料は、将来的に明清生活空間史の史料集として当該および関連する研究分野のために供したいと考えており、上記の研究活動により引き続きデータを蓄積するほか、これまで集めた史料についても校正、整理して後の公開に備えたい。
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Research Products
(1 results)