2009 Fiscal Year Annual Research Report
生活を支えるプラズマ技術の中等高等教育における教材化と授業実践
Project/Area Number |
20700624
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
福山 隆雄 Ehime University, 教育学部, 准教授 (20403800)
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Keywords | 科学教育 / プラズマ・核融合 / エネルギー全般 |
Research Abstract |
平成20年度の研究を基礎として,当初の研究計画通り,教育用プラズマ発生装置の改良を行った.さらに,その装置を基本として,教育現場や科学教室等に持ち運ぶことができる携帯プラズマ発生装置を開発している.特に.プラズマがその美しい姿を見せる自然現象「オーロラ発生」を実演する装置を中心に据えて開発と改良を行った.改良にあたっては,安全面(具体的には,数ミリアンペア程度の電流値で済むように工夫する)と,教育現場で想定される所定の経費で作成が可能であることに留意している.プラズマを教材化し,中等,高等教育においてプラズマを教材として取り上げることにより,生き生きとした最先端の科学技術が持つ魅力を生徒・大学生に伝え,科学技術に対する生徒・大学生の興味を大きく引き出すことができる.プラズマは視覚に訴えるために印象に残りやすく,科学技術の最先端を分かりやすく教える可能性に満ちた教材である.プラズマ科学は研究分野の分類でも学際的な領域に位置づけられるように,教育においても,複数の教科・分野にわたる領域横断型の教材としての扱いが可能である.開発した教育用プラズマ発生装置は,大学における授業実践,公開講座,高大連携事業における授業実践,中学校職業科における授業実践,科学の祭典,そして,現職教員研修で研究活用をしているとともに,次のステップとして,アンケート調査により心理的効果の測定を行い,教材としての可能性に関する研究に取り組んでいる.
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Research Products
(4 results)