2008 Fiscal Year Annual Research Report
滋賀県の近現代史における在日朝鮮人・朝鮮に関する基礎研究
Project/Area Number |
20710193
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
河 かおる The University of Shiga Prefecture, 人間文化学部, 講師 (30316939)
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Keywords | 在日朝鮮人 / 東アジア / 地域社会 / 朝鮮史 / 植民地 |
Research Abstract |
本年度は主に次のような研究活動を行った。(1)滋賀県県政史料室における資料調査。公開されている1945年以前の資料を順次閲覧し、朝鮮(人)関係の記載がある資料について写真撮影し目録データを入力した。(2)守山市の江州煉瓦株式会社に関する文献・資料調査および聞き取り調査。戦前の従業員の半数程度は朝鮮人であった等の証言を得る。(3)自治体史執筆委員として閲覧の便宜が得られる旧能登川町関連の資料調査。戦後に朝鮮人団体が提出した請願書等の貴重な資料が見つかる。(4)土倉鉱山に関する文献・資料調査。同鉱山をフィールドワーク対象とした人権研修の講師をする。(5)県内の捕虜収容所跡地を巡るフィールドワークに講師として参加したことがきっかけとし、関運ずる文献・資料の調査を行った。敗戦直前の時期に、滋賀県内には連合軍捕虜収容所が三箇所つくられ、捕虜はすべて内湖干拓事業に従事していた。その中でも小中の湖で捕虜と共に干拓事業に従事した経験のある朝鮮人に聞き取り調査を行った。連合軍捕虜収容所については、本研究申請時には主要なサブテーマとしてとらえていなかったが、興味深い素材であることがわかり、今後も調査を続けたい。(6)本研究をすすめていくにあたり参照すべきと思われる書籍を収集した。(7)申請者の所属大学が所蔵する朴慶植文庫の未整理資科の整理を行った。
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Research Products
(4 results)