2008 Fiscal Year Annual Research Report
戦後イタリア芸術が産業デザイン与えた影響に関する研究
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20720041
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Research Institution | Tsukuba Gakuin University |
Principal Investigator |
関場 亜利果 Tsukuba Gakuin University, 情報コミュニケーション学部, 非常勤講師 (60458263)
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Keywords | アルテ・プログランマータ : プログラムされた芸術 : 計画された芸術 / キネティック・アート : 動く芸術 / インタラクティヴ・アート : 双方向芸術 / グルッポT : グループT / ブルーノ・ムナーリ / イタリア / 美術史 / デザイン |
Research Abstract |
戦後イタリア美術が産業デザインに与えた事例について調査しイタリアにおけるアートとデザインの相互関係を明らかにするという目的のもと, 美術運動「アルテ・プログランマータ」の調査研究を行った。 1. この運動の中心的作家「グルッポT」の展覧会が開催され, 現地で調査を行った(『ミリオラマ15 1959-2008グルッポT』ヴァルモール美術スタジオ, イタリア・ヴィチェンツァ, 2008年2月29日〜5月15日)。展示作品の写真・映像記録を撮ると共に, 画廊オーナーに展覧会開催経緯・作家との交流・収蔵作品についてインタビューした。また当画廊で過去に開催されたアルテ・プログランマータ作家の展覧会図録を収集した。調査結果はデザイン史研究会で口頭発表(2009年3月6日, デジタルハリウッド大学), 日本デザイン学会論文誌「デザイン学研究」に投稿・査読審査済みである(第56巻3号掲載予定)。 2. 先行研究文献, 当時の展覧会(及び近年の回顧展)カタログ, 映像・写真資料について新たに史資料収集を行った。これを過去に収集したデータと合わせ, 展覧会参加作家・出品作品一覧リストの作成, 及び制作技術・表現内容による分類作業に着手した。今後はアートとデザインの共通項・相違点に着目しながらアルテ・プログランマータの芸術性・機能性を考察し, 成果は2009年度に論文にまとめる。 3. アルテ・プログランマータが国際的に評価される契機となった美術展「新しい傾向」に関する回顧展が開催され, 現地調査を行った。(『ビット・インターナショナルー[新しい]傾向』ZKM : Center for Art and Media Karlsruhe, カールスルーエ・ドイツ, 2008年2月23日〜2009年1月18日)展示作品を写真・映像に記録し, 美術館付属図書館で文献資料・カタログを収集した。調査研究の成果は2009年度に論文にまとめる。
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Research Products
(2 results)