2011 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア圏における中国古典小説の現代的意義と価値について
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20720097
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
上原 徳子 宮崎大学, 教育文化学部, 准教授 (50452917)
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Keywords | 東アジア / 中国古典小説 / 映像化 |
Research Abstract |
本研究は、東アジア圏で中国古典作品が持つ価値を明らかにするのを最終的な目的とする。今年度は、これまで収集した古典小説(特に三言二拍)の翻案ドラマ等のデータをホームページに公開することができた。データを作成する過程で、同じ話が何度も翻案されていることや、21世紀に入ってからも新たなドラマ制作が進行中であることが判明した。 今年度はドラマ・翻案小説等を収集するため、上海に赴き、現地調査した。その結果、インターネット上で得られる情報以上のものは得られないことがはっきりした。研究を計画した当初は、中国が現在ほどの経済的な発展を遂げ、流通の仕組みが変化することを念頭に置かなかったため、従来通り研究者が足を運んで資料を収集する必要を想定していた。しかしながら、新しい材料を現地で発見することはできなかった。ただし、日本からは閲覧できない一部サイトに中国からアクセスし、内容を確認できたことは現地調査でしかできないことである。 12月には「多言語多文化同時学習支援国際シンポジウム」にて、明代の小説が映像化されている現状について報告し、その意味についても私見を述べることができた。その際、台湾からの参加者から、新たな情報などを得ることができた。 これまで収集したデータの分析についても、まだ個別の分析を論文化する段階には至っていないが、特に「三言」については、どの話が、いつ、どのようなタイトルで映像化されているのかは明確にできた。データは公開しており、今後他の研究者が利用することも可能である。多様な分析が行われる基礎的な材料として重要だと考える。
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