2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20720118
|
Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
井本 亮 Fukushima University, 経済経営学類, 准教授 (20361280)
|
Keywords | 副詞的修飾 / 結果構文 / 結果の副詞 / 語彙意味論 / 意味範疇 / 意味強制 / 「Vすぎる」 / 段階性 |
Research Abstract |
本研究では, 特に副詞的修飾関係によって生じる意味強制の現象を記述し, 動詞述語文における意味計算のメカニズムを明らかにしようとするものである。今年度は当初の計画通り研究・調査を行い, 研究実績として以下の研究および成果発表を行った。 1. 著書(1) 『事象アスペクト論』岩本遠億編著, 開拓社(分担執筆) 2. 研究論文(2) 「意味範疇の文法性判断への関与について-事象関連電位を用いた実験言語学的研究-」『実験音声学・言語学研究』1号(日本実験言語学会), (3) 「形容詞連用形による副詞的修飾関係-モノのサマの修飾関係を中心に-」『国文学解釈と鑑賞』平成21年7月号に掲載予定 3. 口頭発表(4) 「Semantic Coercion in Japanese Resultatives」(第6回現代日本語文法研究会, 2008年10月26日, 於筑波大学) 今年度は副詞的修飾による意味強制に関する事例として結果構文の記述的・理論的分析を行った。この成果は平成21年度中の公刊準備中である。なお, 平成21年6月20日に開催される日本言語学会第138回大会春季大会ワークショップ「概念構造と他領域との接点-事象投射理論の可能性-」での口頭発表が決定している。
|