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2008 Fiscal Year Annual Research Report

擬似初心者を対象とした英語多読指導

Research Project

Project/Area Number 20720159
Research InstitutionNagasaki College of Foreign Languages

Principal Investigator

木原 直美  Nagasaki College of Foreign Languages, その他部局等, 講師 (30413652)

Keywords英語教育 / リメディアル / 多読
Research Abstract

本研究の目的は、擬似初心者を対象とする英語多読(以下「多読」)指導において、読書量と英語力の伸びの関係を明らかにすることである。そのために、平成20年度の研究は、研究対象となる擬似初心者の選抜と多読指導の環境整備、及び分析に必要となるデータ収集を目的とした。研究実施計画に基づき、まず擬似初心者17名を対象とする週2回の多読環境を整えた。また、この擬似初心者17名(以下、「被験者」)の英語力の伸びを分析するための比較対象データとして多読開始直前・直後の英語力を英検能力判定試験とTOEIC Bridgeを使用して測定した(1回目)。さらに、被験者の読書量を読書語数、冊数で記録した。
被験者は、1年間の多読を通して約6万語〜約20万語の読書を行った。1年間の多読指導が終了する直前には、再度、英検能力判定試験とTOEIC Bridgeを使用して英語力を測定した(2回目)。2回目に測定した英語力結果と読書量の関係を分析したところ、英検能力判定試験スコアと読書量の相関は0.82、TOEIC Bridgeスコア(Readingセクションのみ)と読書量の相関は0.88であり、英語力と読書量には高い相関関係があることが示唆された。しかし、本研究の被験者数が少なく、被験者は多読指導外でも英語の学習を行っていることから、多読における読書量が英語力に影響を与えているのか、あるいは英語力が高いことが多読の読書量に影響を与えているのか、読書量と英語力の因果関係について明らかにすることはできなかった。この点が課題として残っている。
英語能力試験の結果を利用した量的な英語力の伸びを測定すると同時に、リーディング・ストラテジー(以下、RS)といった質的な側面についても調査を行った。被験者は多様なRSを用いていることが明らかになった。暫定的に、同じ被験者でも、読む本のレベルに応じてRSを変えていることが確認された。平成21年度の研究では、読書量が増加することによって、RSに何らかの変化がみられるのかどうかについても調査を行いたい。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] How does text difficulty affect uses of reading strategies in L2 reading? : a case study2008

    • Author(s)
      木原直美
    • Journal Title

      長崎外大論叢 第12号

      Pages: 151-160

  • [Presentation] 英語多読リーディング・ストラテジーに関するパイロット調査-多読導入期の擬似初心者に注目して-2008

    • Author(s)
      木原直美
    • Organizer
      日本リメディアル教育学会第4回全国大会
    • Place of Presentation
      関東学院大学
    • Year and Date
      2008-08-11
  • [Presentation] 英語多読におけるリーディング・ストラテジー-多読導入期に注目して-2008

    • Author(s)
      木原直美
    • Organizer
      第22回大学英語教育学会九州・沖縄支部支部研究大会
    • Place of Presentation
      宮崎県立看護大学
    • Year and Date
      2008-07-05

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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