2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本のOECD加盟に関する研究-国際関係史的観点から
Project/Area Number |
20730124
|
Research Institution | Research Institute for Peace and Security. |
Principal Investigator |
鈴木 宏尚 Research Institute for Peace and Security., 客員研究員 (80415926)
|
Keywords | 日本外交史 / 国際関係史 / 国際関係論 |
Research Abstract |
研究初年度にあたる平成20年度は日本のOECD加盟にかかわる国内外の資料収集、特に諸外国の公文書館でのそれに重点を置き、調査・研究を行った。 まず、国内では、日本のOECD加盟に携わった当時の外交官、通産官僚、大蔵官僚らの回想や雑誌等に寄稿した文章を収集した。これにより日本のOECD加盟について、外務、通産、大蔵の各省がどのような立場をとっていたのかを知ることができた。 加えて、日本外交やアメリカ外交、イギリス外交、ヨーロッパの国際関係、国際経済史等に関する二次文献を収集した。 海外資料調査としては、米国とカナダにおいて公文書等の収集を行った。 米国においては、国立公文書館(メリーランド)、ケネディ図書館(ボストン)において資料調査を行い、日本のOECD加盟についての米国政府の見解、米国と英国、西ドイツ等の首脳会談において日本はどのように議論されていたのか、OECDの開発援助委員会(DAC)における日本の行動、日本のOECD加盟希望に対する加盟各国の反応などに関する資料を収集することができた。 カナダにおいては、カナダ国立図書館・公文書館(オタワ)において調査を行い、DACにおける日本や日本のOECD加盟希望をカナダがどのように見ていたのかに関する資料を収集することができた。 以上の資料調査により、日本のOECD加盟についてこれまで明らかにされていなかった新しい事実・知見をいくつか得ることができた。
|