2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Empirical Analysis on Monetary Policy Behavior under Inflation Targeting
Project/Area Number |
20730190
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Economic policy
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
TACHIBANA Minoru Osaka Prefecture University, 経済学部, 准教授 (70405330)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 経済政策 / 金融政策 / インフレ・ターゲット / 政策反応関数 / VAR / 実証分析 |
Research Abstract |
現在、20ヵ国以上の中央銀行がインフレ・ターゲティングを採用している。インフレ・ターゲティングの効果に関する実証研究は、データが揃ってきた2000年前後以降から徐々に行われてきた。これら実証研究の多くでは、インフレ・ターゲティングはマクロ経済の安定にある一定の効果があったという結果が得られており、インフレ・ターゲティングの効果に関する実証研究は着実に成果を挙げている。しかし、インフレ・ターゲティングの理解をさらに深めるためには、その効果だけではなく、インフレ・ターゲティング下での政策行動に関しても研究を行う必要がある。そこで本研究では、インフレ・ターゲティングの効果だけでなく、インフレ・ターゲティングを採用している中央銀行の政策反応についても実証分析し、インフレ・ターゲティングに特有の政策行動を明らかにする。 以下の計画の下で研究を進めていく。(1)本格的に政策行動の分析に入る前に、まず手始めとしてインフレ・ターゲティングの効果について再検証を行う。(2)政策反応関数を推定し、インフレ・ターゲティング下での金融政策行動を明らかにする。(3)VARモデルを適用し、各種マクロ・ショックに対する金融政策反応を推計する。
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