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2009 Fiscal Year Annual Research Report

組織学習を創出する多様な雇用形態マネジメント

Research Project

Project/Area Number 20730267
Research InstitutionNanzan University

Principal Investigator

安藤 史江  Nanzan University, ビジネス研究科, 准教授 (70319292)

Keywords高次学習 / 知識獲得フェーズ / 知識移転フェーズ / 質問表調査 / ケーススタディ / 自治体 / 社会福祉法人 / 中規模企業組織
Research Abstract

平成21年度は、まず、自治体職員約500名を対象にした質問表調査を実施し、これまで注目していた知識獲得フェーズだけでなく、組織学習プロセスの中でも特に「組織」の学習たらしめている知識共有・移転フェーズについて分析・考察を行った。その結果、組織の中で優れた成果を上げている職員、もしくは一皮むけた体験をしている職員でも、部下や後進の意識的な育成や仕事を任せることを通じての育成を行うなど、意識的に知識移転を行っている割合はごくごく低いことが明らかになった。
こうした質問表調査による量的分析の一方で、ケーススタディによる質的分析・考察についても並行して研究を行った。具体的には昨年度に引き続いて行った出版社での知識の創造や取り出しについてのヒアリング調査、農業ビジネスにおける職員の学習意欲を引き出す工夫についてのヒアリング調査、また、社会福祉法人の高次学習が発生していくプロセスについての調査などを進めた。従来は、大手の企業組織を研究対象としていたが、今年度はそれ以外の組織(自治体、中規模企業組織、社会福祉法人、病院などを指す)を対象として、多様な業種における多様な働き方の考察・検討を行った。
この一連の作業を通じて、改めて組織のライフサイクルにおける適切な組織学習プロセスの多様性が認識できるとともに、大企業組織では多くの要素に埋もれてみえにくくなった重要な論点や組織学習の重要要因を顕在化することができたのではないかと考えている。
上記の質問表調査の結果、およびケーススタディの一部は現在、論文として執筆作業を進めており、来年度中の研究代表者の所属学会のジャーナルへの投稿を予定している。また、その準備段階として、外部の講演会・研究会などによる報告依頼がある際に、その時点までの研究成果を積極的に発表している。そこでの参加者の方々からいただいたご意見やご質問をもとに、考察.推敲を深める取り組みを行っているのが現在の状況である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 組織学習論の組織観の変遷と展望2010

    • Author(s)
      安藤史江
    • Journal Title

      経営学史学会年報 17

      Pages: 104-118

  • [Journal Article] 『ジーニアス英和辞典』の成功と書籍電子化のうねりのなかで2009

    • Author(s)
      安藤史江・浦田健吾
    • Journal Title

      一橋ビジネスレビュー 57巻1号

      Pages: 106-121

  • [Presentation] 組織学習論の組織観の変遷と展望2009

    • Author(s)
      安藤史江
    • Organizer
      経営学史学会
    • Place of Presentation
      中部大学
    • Year and Date
      2009-05-17

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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