2010 Fiscal Year Annual Research Report
女性の生活の変化ー高齢期の準備とその後の生活スタイルー
Project/Area Number |
20730346
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
川口 一美 聖徳大学, 人文学部, 准教授 (00352675)
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Keywords | 社会学 / 女性 / 高齢期 / 生活 / 団塊の世代 / 生きがい / ライフデザイン / 老人問題 |
Research Abstract |
1.概要 本研究は4年間の期間で調査研究を行う。その中で平成22年度は実施2年目となる。初年度は文献調査を中心に今までの中高年女性の生活スタイルに関する調査を探索した。加えて、2年目以降に行うアンケート調査及び3・4年目に行う質的調査に協力してくださる調査協力者を探し、ネットワークを作ることに専念した。文献調査では女性の生き方等に関する調査は、若い世代に行われているものが多く、中高年の生き方・人生設計についての調査は少なかった。 平成22年度に行ったこととして、アンケート調査に協力してくださる調査対象者との関係を築き、研究の目的を理解していただくことに力を入れた。 2、今年度の取り組み 今回、アンケートを実施する意義・重要性としては、先にも述べたように中高年女性の生活について知る機会が少ないことがあげられる。また、中高年の生活の転機といえば、定年退職等があげられる。中高年男性の定年退職後(あえて老後と言う)の生活はそれまでと異なることが多い。(事前の調査からも定年前と定年後の生活パターンや内容は異なる)だが、女性は男性よりも中高年の生活の転機が見えにくい。とりわけ専業主婦等はそれまでの生活地域も活動地域も同じところで老後を過ごす。よって、男性のように新たな関係づくりや老後にすることを考える必要性がほとんど無い。 また、定年まで働いていた男性と異なり(会社が行う)退職前教育等もないので、老後の準備等も男性とは違う時期に行われている。また、老後の準備を始めるきっかけについても男性の定年とは異なるきっかけで始まっている。 3.次年度の課題 中高年女性が老後の生活を意識する「きっかけ」は人により様々で、来年度以降の質的調査で実際の内容、いつ頃から老後の生活を意識し準備したか等については明らかにしていきたい。
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