2012 Fiscal Year Annual Research Report
女性の生活の変化ー高齢期の準備とその後の生活スタイルー
Project/Area Number |
20730346
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
川口 一美 聖徳大学, 心理・福祉学部, 准教授 (00352675)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 中高年女性 / 老後 / 生活 / 高齢期の準備 / 高齢者問題 |
Research Abstract |
平成24年度は、本研究の最終年度にあたる。4年目の今年は、これまでの3年間をまとめフィードバックする年度である。今回調査を行った中高年女性は、「老後に対する意識的な準備」をあまりしていなかった。特徴的だったのは、「高齢者」、「老後」はまだ先のこととしてとらえていた。まだ現役で、できることはどんどんし、自分のことは自分でという思いが強い。よって、老後や今後に向けての準備についても「日常生活を維持する」こと「健康を維持すること」「無駄遣いをしないこと」等日々の生活で意識していることとほぼ同じであった。 子どもや孫、配偶者の病気や介護などそれによって、自分の生活を考える(見直す)ことはあるが、自分のためというよりは、相手のためと考えている。自分の今後についても漠然と家族や身内と話すことはあっても、具体的なビジョンを持っている女性は少なかった(実際今後について具体的に話しをしている人は少なかった)。 対象女性が多く口にするのは、「やることがたくさんある」ということで、家の中、地域においても(自発的に)取り組むこと、関わる人、物事が多くあるという事だ。この関係、関わり、周りの人や環境があるからこそ、これまでもまた、これからも現在の場所での生活が可能となっている。 「病気」や「お金」については、もっと早くから考えておけば良かったと、多くの人が口にしていたが、どちらも具体的な方法、見当はなかった。自分の老後をデザインする・考える機会を持たなかったことについては、仕事の有無や子ども、結婚等のイベントが影響し、自分で(今後を)デザインするというイメージを持ちにくかったようだ。今後は、より早い時期での(実際の生活がそうなるかは別として)自分の人生デザインの機会を設けることが必要だ。様々な働き方、生き方があるからこそ、そのような啓発も含め、(考える)きっかけと(考える)場・機会が求められる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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