2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20740017
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
安部 利之 Ehime University, 理工学研究科, 准教授 (30380215)
|
Keywords | 頂点作用素代数 / 可換環 / 代数学 |
Research Abstract |
本年度の目的は一元生成の可換頂点代数のオービフォールド模型についてそのC_2有限性について考察することであったが, 自己同型群の有限巡回部分群によるオービフォールド模型に対しては, 一元生成の場合だけでなく, 有限生成の場合にも議論が拡張できることがわかったため, その場合におけるオービフォールド模型のC_2有限性について研究した. この研究によって, この場合には一般にオービフォールド模型のC_2有限性は成立しないことがわかった. またC_2有限性の成り立つための判定条件を見つけた. 本年度は頂点作用素代数の可換化についても考察したが, どのように可換化を行っても十分な情報を提供するとは限らない可能性が出てきた. そのため, 非可換であることを積極的に用いた方向でも少し研究を進め, その方向でも解決策を見いだすことが期待できるような1つの成果が得られた.
|