2008 Fiscal Year Annual Research Report
化学ポテンシャル下における機能性酸化物の酸素欠陥とその機械的特性
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20760061
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 一永 Tohoku University, 多元物質科学研究所, 助教 (50422077)
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Keywords | 固体酸化物燃料電池 / 酸素イオン導電体 / 混合導電体 / 酸素不定比性 / 化学ポテンシャル / 縦弾性係数 / 破壊強度 / 電気化学的特性 |
Research Abstract |
平成20年度は試験法の開発と計算を行うためのモデル化に向けた酸素欠陥量の精密測定を行った。特に化学ポテンシャル下における機械的基礎特性評価法の開発に力を入れた。以下の2項目について取組み、それぞれ以下のような研究実績を得た。 研究(1)化学ポテンシャル制御型機械的特性評価装置の開発と機械的特性の評価 前年度に見出した酸素不定比性材料の高温酸化環境下ならびに還元クエンチした材料の機械的物性の挙動異常を踏まえて、高温酸化・還元環境下における構成材料の機械物性試験法ならびに電気的特性評価法の開発を行った。今後、雰囲気環境における酸化物材料の機械的特性ならびに電気的特性が明らかになる。 研究(2)酸素欠陥量(酸素不定比量)の精密測定(ランタンガレート系酸化物) 熱天秤を用いてランタンガレート系酸化物材料の酸素欠陥量の精密測定を行った。コバルトの不定比性の変化時間が長く一部の環境でのデータのみを取得することに成功した。来年度以降は、燃料電池環境の全てについての測定を行う予定である。また、化学拡散係数についても検討を行う。
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Research Products
(4 results)