2008 Fiscal Year Annual Research Report
時系列統合による運動物体のための能動的3次元センシング
Project/Area Number |
20760263
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 義浩 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特任助教 (80456160)
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Keywords | センシング情報処理 / 3次元計測 / 高解像度化 / 能動計測 / 画像センシング / 高速ビジョン / 計測工学 / 最適化問題 |
Research Abstract |
本研究では、運動・変形中の物体形状をリアルタイムに取得し得るセンシング技術の確立とその応用展開を目的としている。研究代表者は、このようなリアルタイムセンシングのためのプロトタイプを開発し、基礎的な実現可能性を実証した。一方、応用展開に向けて、センシング技術の高精度化・高機能化が必須の課題であることがわかった。 平成20年度は、3次元センシングの高解像度化と本センシングシステムが新たに可能とするアプリケーションの開発に従事した。高解像度化は、運動物体の3次元センシングの主要な問題となる。そこで、本研究では、時系列統合による高解像度化の手法を提案した。提案した手法は、剛体運動推定による位置合わせと3次元曲面の復元を同時最適化するものである。本手法の利用によって、計測機器によって制限されていた解像度を超えて、高い解像度の形状情報を取得できることを実証した。 また、メディア応用に向けた展開の具体例として、リアルタイムに取得される3次元変形情報を利用して、映像制御を行うインタラクションシステムを構築した。これは、変形可能なスクリーンを介在物として、仮想空間の3次元物体を操作するインタラクションを生み出す技術である。3次元情報のフィードバックによって、スクリーン変形による映像の歪みが補正され、ユーザはあたかもスクリーンの向こう側に物体が存在し、触れているかのような感覚を得ることができるデザインとなっている。
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Research Products
(6 results)