2009 Fiscal Year Annual Research Report
アカネ科における倍数体の起源および二型花柱性喪失と自殖の進化に関する研究
Project/Area Number |
20770073
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Research Institution | Osaka Museum of Natural History |
Principal Investigator |
内貴 章世 Osaka Museum of Natural History, 学芸課, 学芸員 (30393200)
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Keywords | 倍数化 / 二型花柱性 / 自家不和合性 |
Research Abstract |
交配実験では、新たに鹿児島県徳之島において二型花柱性をもつアリドオシ属2倍体の3分類群(Damna canthus biflorus, D.indicurs, D.okinawensis)について、自家不和合性の検証を行うため、a.自家受粉、b.他家受粉、c.対照、の各操作を行った。また、a.自家受粉、b.他家受粉をさせてから24時間後、48時間後の花を70%エタノールで固定したのち実験室に持ち帰り、0.005%アニリンブル-リン酸2ナトリウム溶液(pH=11)による処理をして、蛍光顕微鏡による花粉管の観察を行った。これら2倍体の各種では強い自家不和合性が確認され、20年度に沖縄本島で行った実験と同じ結果が得られた。 分子系統樹構築においては、国内外のアリドオシ属143個体について、葉緑体の遺伝子間領域(trnLイントロンおよびかtrnL-trnF)の増幅(PCR)を行い、ABI3100アナライザーにて塩基配列を決定した。21年度は予定している解析個体数の約半分の解析が終わった。22年度には全部が終了する予定であるので、終了後分子系統樹の構築を行う。 根端を利用したFISH法の実験では。栽培保存をしている国内外のD.indicusについて、同属植物由来のDNAをプローブとして18Sおよび5SrDNAのシグナルを観察した。しかし、21年度は実験条件の不安定さからか、解析可能なシグナルを得ることができなかった。現在、原因を究明中である。
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Research Products
(1 results)