2008 Fiscal Year Annual Research Report
eNOS阻害物質ADMAの産生酵素PRMTの血管内皮細胞過剰発現マウスの解析
Project/Area Number |
20790539
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
竹田 光男 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学部, 博士研究員 (50433256)
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Keywords | 一酸化窒素 / 動脈硬化 / ADMA / 血管内皮細胞 |
Research Abstract |
血管内皮細胞に特異的発現を有するProtein arginine N-methyltransferases(PRMTs)トランスジェニックマウスを血管内皮細胞特異的発現トランスジェニックベクターである、pTie2-Promoterの3'下流にFLAGタグを付けたマウスPRMT-cDNAをつないだConstructを作成し、マウス受精卵にMicroinjectionを行い、定法通りトランスジェニックマウスを作成した。同マウスにおいて、ADMAの血中濃度が増加し、また尿中・血中のNO代謝産物、NOxが減少していた。また大動脈組織において、内膜、中膜が肥厚し、外膜の炎症性変化の増強が見られた。また、ウエスタンブロットで大動脈標本でeNOSの燐酸化について、野生型マウスと比較し増強していた。 大動脈内皮細胞における接着因子の発現の亢進や、masson trichrom染色にて血管における線維化の増強が見られた。また、8-OH-dG染色・DHE染色にて活性酸素の産生が増強し、さらに、炎症性のサイトカインの発現もreal-time-PCRにて増強していることがわかった。血管内皮細胞の初代培養系をExplant法で樹立し、eNOSのリン酸化、NOの産生はよく精査され、また、VEGFに対する増殖、遊走活性が低下、さらに、低酸素におけるApoptosisが亢進していた
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