2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790838
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
福武 将映 Kobe University, 大学院・医学研究科, 助教 (80457085)
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Keywords | 統合失調症 / 死後脳 / meta-analysis / 遺伝子多型 / 相関 / kruppel-like factor 5 / DNA chip |
Research Abstract |
統合失調症死後脳前頭前野を用いたDNA chip解析の結果、統合失調症において発現の増加および減少が確認された遺伝子の中から、meta-analysisによって疾患関連領域と考えられている遺伝子座である8p、13q、22qのlocusに存在するいくつかの遺伝子に着目した。それら複数の遺伝子内および周辺に存在する遺伝子多型(SNPs)をマーカーとし、統合失調症患者と正常対照者の各血液サンプルから得られたDNAを用いて、Taqman法およびPCR-RFLP法によるgenotypingを行い、得られた結果を統計学的に解析した。そのなかで、グルタミン酸情報伝達に関わるKruppel-like factor 5遺伝子に存在する多型が統合失調症と関連があることを見出し、死後脳海馬における発現に変化が見られることを確認した。その詳細はSchizophrenia Research誌に発表されている。その他に、染色体8p21に位置し、細胞間接着や蛋白分解など多彩な機能に関与していると推測される遺伝子内に存在するアミノ酸置換を伴う一つの多型と統合失調症との間に有意な相関が確認できた。この遺伝子に着目し、同遺伝子内に存在するその他の機能的と推測されるアミノ酸置換を伴う多型について上記血液サンプルを用いて相関解析を行い、この遺伝子と統合失調症との相関の可能性を検討した。上記の多型を含めて合計6箇所のアミノ酸置換を伴う多型についてTaqman法およびPCR-RFLP法により遺伝子多型解析を行った結果、統合失調症群と正常対照群で有意差が認められたのは上述の一箇所の多型のみであった.現在は同遺伝子のプロモータ領域に存在する多型についても同様の解析を行っている過程である。
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Research Products
(5 results)