2009 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜におけるSide population cellの役割と着床不全
Project/Area Number |
20791146
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
兵頭 慎治 Ehime University, 大学院・医学系研究科, 助教 (80380244)
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Keywords | Side population cell / 子宮内膜 / Estradiol / Progesterone |
Research Abstract |
1. ヒトにおける子宮内膜内Side population cellの発現と着床不全との関連性についてヒトの子宮内膜においてもSide population cellの発現はマウスと同じように変化するのか。 愛媛大学医学部附属病院産婦人科不妊外来受診患者および同院良性疾患手術患者より文書にて同意書を作成した上で子宮内膜および末梢血を採取し、それぞれに含まれるSide population cell数をフローサイトメトリーを用いて測定した。採取時期は月経期・卵胞期・黄体期にわけて採取した。また検体採取時に経膣超音波検査断層法を用いて子宮内膜の厚さを測定し、血漿中のEstradiolおよびProgesterone濃度をCLIA法にて測定した。 それぞれの月経周期におけるSide population cellは子宮内膜上皮・子宮内膜間質・末梢血のいずれにおいても黄体期に高値を示した。しかしながら子宮内膜の厚さとSide population cellとの間には末梢血においては相関性がみられた(r^2=0.151,p<0.05)が子宮内膜上皮・子宮内膜間質においては相関性がみられなかった。さらに末梢血におけるSide population cellの数と血漿中のEstradiolおよびProgesteroneとの間に正の相関が認められた(r^2=0.171,p<0.05;r^2=0.218,p<0.01)。 さらにフローサイトメトリーを用いて分離したSide population cellを10^8Mの17β-estradiolを含むDMEM/HamF12培地で培養し、7週間後には間質・上皮から分析したSide population cellから5cells/dishの間質細胞への分化が認められた。子宮内膜由来のSide population cellは、子宮内膜の増殖・分化に関与している可能性が考えられる。
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