2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791153
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
神尾 真樹 Kagoshima University, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (50381174)
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Keywords | 子宮内膜症 / JAK-STAT / シグナル伝達 |
Research Abstract |
子宮内膜症は悪性疾患ではないが、生殖年齢女性のおよそ10%に発生し、月経痛・性交痛や不妊を引き起こすだけでなく、再発を繰り返す臨床的には悪性の疾患である。その発生原因はいまだに解明されておらず、臨床上治療に難渋することも多い。エストロゲン依存性の疾患であり、外科的療法以外の治療としては、ホルモン療法や鎮痛剤投与などの対症療法が広く行われているが、再発や副作用も多く根本的な治療は無い。これまで、Gn-RHa投与が一般的に保存的な治療法として試みられてきたが、副作用のため継続して使用することはできない。最近では低用量ピルを使った治療も行われるようになって来た。われわれの施設では、内膜症患者に対して積極的に手術を行っている。特に若年女性に発症する疾患であるため、腹腔鏡下に手術を行うことが多い。 今回の研究では、子宮内膜症患者の腹水中に存在するサイトカインの測定、摘出した内膜症病変での蛋白の発現を中心に研究を行っている。特に炎症性サイトカインであるIL-6、IL-8は優位に高いという結果をえた。JAK-STAT系の活性に関しては、活性が高い症例と正常である症例があり結果は一定ではないようである。術前のGn-RHa投与が関係している可能性が高いと考えている。すなわち、Gn-RHaを前投与すると腫瘍縮小することが多く、手術はやりやすくなることが多いが、炎症を抑えるために活性が落ちるのではないかと考えている。症例数が少なく、一定の見解を出すには至っていないが、今後も続けて検討を行っていきたいと考えている。Ras-MAPK系に関しては、活性が高い症例が多いようであるが、結果にばらつきが多く、更なる検討が必要である。
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