2009 Fiscal Year Annual Research Report
春季カタルの巨大乳頭形成におけるMCP-1作用機序に関する検討
Project/Area Number |
20791255
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤津 揚一朗 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 助教 (80448290)
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Keywords | アレルギー / MCP-1 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
目的:平成20年度の研究結果を基に,MCP-1が結膜線維芽細胞の細胞増殖および細胞外マトリックス産生に対してどのような作用を持つか比較検討する。 1) 結膜線維芽細胞の細胞増殖におけるMCP-1の影響 96 wellの培養皿に結膜線維芽細胞(5000cell/well)を24時間培養後,無血清培地に交換してさらに24時間培養した。種々の濃度のMCP-1を添加し,72時間培養し,細胞増殖能を非放射性細胞増殖アッセイを用いて測定した結果,MCP-1の濃度依存的に結膜線維芽細胞の増殖を認めた。 1) 結膜線維芽細胞のコラーゲン合成におけるMCP-1の影響 96 wellの培養皿に結膜線維芽細胞(5000cell/well)を24時間培養後,さらに24時間無血清にした後,種々の濃度のMCP-1を添加し,更に24時間培養した。その後に培養上清を採取し,上清中に含まれるprocollagen type 1 C-peptideおよびフィブロネクチンをEIA法用いて測定した。その結果,procollagen type 1 C-peptideおよびフィブロネクチンともに,MCP-1の濃度依存的に産生量の増加を認めた。 2) collagen type 1およびcollagen type 3mRNAの発現におけるMCP-1の影響 100mmの培養皿に結膜線維芽細胞を培養し,細胞が十分増殖した後24時間無血清培地にする。その後,種々の濃度のMCP-1を添加し,更に4時間培養した細胞からtotal RNAを抽出する。抽出した1ug/mlのRNAをcDNAに変換後,定量的PCRによりmRNAレベルでのcollagen type 1およびcollagen type 3の発現に関して検討した結果,collagen type 1およびcollagen type 3ともにmRNAレベルでも発現の亢進を認めた。
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