2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20791484
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
伊藤 範明 Asahi University, 歯学部, 助教 (40434500)
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Keywords | 低出力超音波 / 破骨細胞 / acid phosphatase 5, tartrate resistant / TNF receptor-associated factor 6 / Inositol 1, 4, 5-Triphosohate Receotor, Type3 / Cathepsin K |
Research Abstract |
低出力超音波パルス(以下LIPUSと略す)の照射が破骨細胞分化過程に及ぼす影響についてリアルタイムRT-PCRを用いた遺伝子学的に検討した。細胞分化の過程で、LIPUS照射そのものの影響を検討する必要があった。そこで、細胞培養開始から13日目においてLIPUS照射を行い、照射後1時間および24時間でtoalRNAの抽出を行い、acid phosphatase 5,tartrate resistant (Acp5)、TNF receptor-associated factor 6 (Traf6)、Inositol 1, 4, 5-Triphosphate Receptor, Type3 (Itpr3)について検討した。Acp5とTraf6では照射後24時間で回収した群は非照射群および照射後1時間で回収した群に比べ低下傾向を示した。Itpr3では、照射後1時間および24時間で回収した群は、対照群に比べ低下傾向にあった。また、Itpr3に関して詳細検討を行うために、細胞培養開始から3日目および6日目に関してもLIPUS照射後1時間でtoalRNAの抽出を行った。その結果、6日目では照射群と非照射群には変化を認めなかったが、3日目において照射群では非照射群に比べ著しく低下した。さらに、Cathepsin K (CtsK)についても細胞培養開始から3日目および6日目に関してもLIPUS照射後24時間でtoalRNAの抽出を行った。その結果、両日ともに照射群は非照射群に比べて著しく低下する傾向を示した。以上の結果より、破骨細胞様細胞の分化過程において、LIPUS照射をすると照射後の早期段階から活性を抑制する傾向にある可能性が示唆されたが、成熟した破骨細胞におけるLIUS照射が及ぼす影響についても今後検討する必要がある。
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