2008 Fiscal Year Annual Research Report
複数の顔をノルムとした新しい矯正診断システムの構築
Project/Area Number |
20791602
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
玉置 幸雄 Fukuoka Dental College, 歯学部, 講師 (40369046)
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Keywords | 複数のノルム / SOM / 軟組織側貌形態 |
Research Abstract |
平成20年度に、複数の顔をノルムとする場合の側貌形態のバリエーションを検討するため、自己組織化マップ(SOM)による顔のバリエーションの検討を行った。 具体的には、20〜21歳の106名を対象に、規格撮影された側貌デジタル画像を用い、軟組織を代表する23計測点の座標値を求め、座標値に某づくSOMでの分類を行った。これを実現するため、フランクフルト平面を基準とした座標値の取得およびSOMめ自動学習アルゴリズムをプログラムした。また、結果の表示方法として、計算ユニットに学習された形態を再構築し、視覚的に検討できるようにした。 その結果、5×5の計算ユニットのマップを用いた場合に、臨床的にしばしば観察される形態を含む、25個の架空の側貌形態が得られた.マップの大まかな性質としては、鼻の高さやオトガイの突出、上下口唇の突出により領域が特徴付けられていた。 次に、SOMによる25個の側貌形態は、バーチャルな形態であるため、実際の側貌形態との比較を視覚的に行った。106個体のあてはめにより、福岡県北九州市八幡東区中央ユニットよりも個体の多くあてはまったU1、U2、U8、U15およびU17を代表形態と考え、U13も含め、学習により得られた架空の側貌形態と実際の形態との比較を行った。各ユニットで実際のデジタル画像を類似度の順に並べた結果、架空の側貌形態に抽出された特徴が実際の形態でも認められ、視覚的に類似していた。 以上により、複数の顔をノルムとする場合、代表形態が少なくとも6個以上存在する可能性が示された。 *今年度の内容は、The 2nd Joint Meeting of Korean Association of Orthodontists and Japanese Orthodontic Society(Seoul)においてポスター発表し、優秀発表に選出された。
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Research Products
(2 results)