2009 Fiscal Year Annual Research Report
複数の顔をノルムとした新しい矯正診断システムの構築
Project/Area Number |
20791602
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
玉置 幸雄 Fukuoka Dental College, 福岡歯科大学・歯学部, 講師 (40369046)
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Keywords | 複数のノルム / SOM / 自己組織化マップ / 硬組織側貌形態 |
Research Abstract |
平成20年度に行った軟組織側貌形態のバリエーションの検討に続き、平成21年度には複数の顔のノルムとなる硬組織の特徴点を用いたバリエーションの検討を行った。 具体的には、矯正治療の終了した成人女性109名を対象に、デジタル撮影された側面頭部エックス線規格写真を資料とし、19個の硬組織の計測点と21個の軟組織の計測点の座標値を取得した。これらのうち、硬組織の座標値をX軸とY軸の順に一列に並べ、38次元の自己組織化マップ(SOM)への入力データとした。これらを4×4個の計算ユニットをもつマップで1万回学習し、各ユニットに硬組織のバーチャルパターンを生成した。また、基準形態として、矯正治療後に骨格と歯軸とに問題のみられなかった成人女子20名について、同様に硬組織および軟組織の計測点の座標値を取得し、各計測点の座標平均値をもとに基準形態を作成し、バーチャルパターンとの比較を行った。 その結果、マップの16ユニットの学習結果を視覚化したところ、各パターンで下顎の前後的および垂直的位置、さらには上下顎切歯の位置に違いがみられ、硬組織の特徴の異なる16パターンが視覚化されていた。また、109名をマップへ再帰的に当てはめたところ、5つのユニット(U4,6,10,11,15)に比較的多くの症例の分布を認めた。これら5つのバーチャルパターンには、軟組織側貌形態も含めて類似した実際の症例が分布しており、これらの典型的な硬組織プロファイルをもとにした初診時の分類の行える可能性が示唆された。 *今年度の内容は、The 7th Asian Pacific Orthodontic Conference and the 22^<nd> Australian Orthodontic Congress(Sydney)においてポスター発表した。
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Research Products
(3 results)