2008 Fiscal Year Annual Research Report
在宅重症心身障害児(者)の睡眠障害とその支援に関する研究
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20791752
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Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
池田 友美 Hyogo University, 健康科学部, 助手 (70434959)
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Keywords | 重症心身障害児(者) / 睡眠障害 / 介護負担 |
Research Abstract |
本研究の目的は、在宅で生活する重症心身障害児(者)とその介護者を対象とし、障害児の睡眠障害の頻度および特徴と介護者の睡眠問題と負担感を明らかにすることである。本年度は、在宅で生活する障害児の介護者に質問紙調査、および客観的睡眠観察調査として、パルスオキシメトリの装着、併せて睡眠・覚醒リズム表の記入を依頼した。質問紙調査は、障害児の介護者165名に行い回収率は29.7%であった。睡眠の問題の有無は、(1)入眠に1時間以上かかる入眠障害(2)「週間に3回以上の夜間の中途覚醒(3)朝5時前に起床する早期覚醒とし、いずれか1つ以上を認める場合に睡眠障害があると判定した。睡眠の問題を認めた障害児は16人(32.3%)であり、その内訳は、入眠障害7人、中途覚醒11人、早期覚醒1人で、2つ以上合併する例も2例あり、睡眠障害の頻度は高かった。子どもの睡眠障害の有無別に介護者の睡眠の質の指標であるPSQI得点を比較したが統計学的な差は認められなかった。しかし、介護者の睡眠についての自由意見の中には、「本人と弟にはさまれているので、常に気になり寝ていない気がする」「筋緊張のため座って抱っこして子どもと同時に寝る」等の意見があり介護者の睡眠の質が良好でない様子がうかがわれた。現在、客観的睡眠観察調査を続行中である。睡眠観察調査から障害児の睡眠リズムを評価し、障害児の睡眠障害の頻度および特徴を把握したい。
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Research Products
(1 results)