2008 Fiscal Year Annual Research Report
貧困世界におけるスポーツ・コミュニティ生成の社会学的研究
Project/Area Number |
20800002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石岡 丈昇 Hokkaido University, 大学院・教育学研究院, 助教 (10515472)
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Keywords | リフレクシヴ・ソシオロジー / 実践理論 / 貧困世界 / ボクシング |
Research Abstract |
本年度は、貧困世界におけるスポーツ・コミュニティ生成をめぐって、フィリピン・メトロマニラのパラニャーケ市にあるボクシングジムに赴き、フィールド調査をおこなった(2009年3月)。また、フィールドワークの理論的前提となる研究報告を日本社会学会にておこなった(2008年11月、於・東北大学)。さらに、本研究内容を国際スポーツ社会学会の研究動向に位置づける国際学会報告をおこなった(International Sociology of Sport Association 5^<th> World Congress、2008年7月、於・京都大学)。 ピエール・ブルデューおよびロイック・ヴァカンの提唱する実践理論を援用し、スポーツが刷り込む身体規律が第三世界都市周辺世界の日常生活とどのようにシンクロするのかを実証的に解明する試みを、フィールド調査を通じて展開している。この調査主題から、理論的にはハビトゥスの社会的生産、時間感覚の領有といった主題に分け入った考察を次年度も継続する予定である。なお、関連する研究成果として、次のものがある。1) 『社会学ベーシックス4・都市的世界』(共著、世界思想社、2008年)、2) 「書評『フィールドワークへの挑戦』、『アクション別フィールドワーク入門』」『社会と調査』第2号(社会調査士認定機構編)、3) 学会報告「シカゴ・ハイパーゲットーにおけるボクシングハビトゥスの社会的構成」第81回日本社会学会大会一般報告。4) 国際学会報告"The Social and Sensual Logic of Boxing in Contemporary MetroManila" International Sociology of Sport Association 5^<th> World Congress.
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Research Products
(4 results)