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2009 Fiscal Year Annual Research Report

当事者が望まなかった契約の適正化と情報提供義務

Research Project

Project/Area Number 20830009
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

小笠原 奈菜  Yamagata University, 人文学部, 講師 (40507612)

Keywords情報提供義務 / 説明義務 / 契約締結過程 / 契約の適正化 / 契約維持 / 瑕疵担保責任
Research Abstract

契約交渉過程において不適切な情報が提供された結果、情報を提供された相手方が想定していなかった契約が成立し、その契約に拘束されてしまうことがある。その際に、契約関係からの離脱を認める方向での解決は検討されているが、契約関係を維持した上で相手方が望まなかった契約の適正化を図る方向での解決の検討は不十分である。相手方が想定していた契約から生じる効果を導き出すことができないのか、その場合にはどのような制度が用いられるのか、統一的な効果を導くことは可能なのが。本年度の研究では、ドイツ法における情報提供義務に関して、とくに、情報提供義務の向けられている方向とその義務違反の場合の効果という視点に重点をおき、裁判例、学説を調査・研究した。
前半はフランス法での議論が、情報提供義務に関する法律構成について日本法と共通性のあるドイツ法においてどのような影響を与えているのかについて調査・研究を行なった。情報提供義務に関して、1990年代中頃にドイツにおいてフランス法における状況との比較研究がなされているので、この研究を始めとし、その後の議論についても検討を行なった。最近の議論に関する資料収集については、所属機関の長期休暇中にドイツ国内にて行った。
後半は日本における現状を再確認し、問題点を抽出し、フランスでの議論、ドイツへの影響を踏まえた上で、論文執筆を行った。論文は『山形大学法政論叢』47号に掲載され、今後も順次、投稿をする予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 当事者が望まなかった契約の適正化と情報提供義務(1)2010

    • Author(s)
      小笠原奈菜
    • Journal Title

      山形大学法政論叢 47号

      Pages: 48-110

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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