2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20840043
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Research Institution | The Institute of Statistical Mathematics |
Principal Investigator |
庄 建倉 The Institute of Statistical Mathematics, モデリング研究系, 助教 (70465920)
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Keywords | 地震活動 / ETASモデル / 点過程 / フィルタリング / Neyman-Scott過程 / 前震 / 余震 / Bath法則 |
Research Abstract |
(1) 前震の確率. 地震発生のETASモデルは、常時地震から始まる各地震群について説明するモデルである。本研究では、ETASモデルに基づいて、確率的な除群法で、地震活動の過程を常時地震と誘発地震の部分過程に分離して、前震を常時地震の特別なタイプと再定義する。残差分析技術を使用して、モデルに使われている最小規模より小さい小地震が,前震確率の推定に大きく影響していることが分かる。常時地震における前震の割合は,誘発地震における誘発前震(より大きい直接的もしくは間接的に誘発する地震を持つ地震)の割合より小さい。小地震の誘発効果が考えられるとき、シミュレーションにより、これらの割合の違いは見受けられない。これは地震群の自己相似性を示している。 (2) Bath法則の理論的解釈. 前震確率に関連して、ETASモデルの漸近特性として,余震規模のBath法則が引き出される。ETASモデルで地震クラスターの最大地震の漸近特性を考察し、Zhuang, Ogata(Physical Review E 73,046134,2006)の結果を修正し、これを拡張した。この分枝過程が臨界かつ、クラスターのサイズが徐々に増大するとき,以前の研究結果に於いて不正確な部分があることが分かり、これを改善した。 (3) Neyman-Scott点過程の親点の推定. 本研究はNeyman-Scott点過程の与えられていない親点を推定するために、観測領域で観測された部分情報に基づく,確率的な親点の発生率を推定する手法を提案した。Neyman-Scott点過程に対して、本手法は既存の推論方法とは異なる,混在するクラスターサイズの高次元化を含んだ,フィルタリング利得(filtering gain,詳しい情報が与えられているときと,そうでないときの点過程の発生確率の比率)と関連する再帰公式に基づいている。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Simulation studies on the differences between spontaneous and triggered seismicity and on foreshock probabilities.2008
Author(s)
Zhuang, J., Vere-Jones, D., Ogata, Y., Christophersen, A., Savage, M. K., Jackson, D. D.
Organizer
2008 Fall Meeting of the American Geophysical Union (AGU)
Place of Presentation
サンフランシスコ, アメリカ合衆国
Year and Date
2008-12-17
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[Presentation] Model dependent differences between background and triggered earthquakes and their influences on foreshock probabilities2008
Author(s)
Zhuang, J., Christophersen, A., Savage, M.K., Vere-Jones, D., Ogata, Y., Jackson, D.D.
Organizer
第7回アジア国際地震学連合(ASC)総会・2008年日本地震学会(SSJ)秋季大会合同大会
Place of Presentation
つくば市
Year and Date
2008-11-27
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