2008 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病とメタボリックシンドロームの関連性に関する基礎ならびに臨床研究
Project/Area Number |
20890143
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山下 明子 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70511319)
|
Keywords | アディポサイトカイン / 歯周病 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
本年度は歯周病とメタボリックシンドロームの関連性に関する基礎ならびに臨床研究を進めるために以下のとおり実施した。 1.脂肪細胞(3T3-L1)とマクロファージ(RAW264)を細胞非接触型のトランスウェルシステムを用いて共培養した。 2.LPS無刺激下のサイトカインの解析:共培養した3T3-L1とRAW細胞から産生される、アディポサイトカインの産生性を市販の抗体アレイキット(サイトカインアレイ)を用いてスクリーニングした。 3.LPS刺激下のサイトカインの解析:共培養した3T3-L1とRAW264細胞から産生されるアディポサイトカインの産生性を同様に市販の抗体アレイキットを用いてスクリーニングした。 4.上記2と3の結果を比較し、マクロファージ・脂肪細胞共培養系を低濃度細菌LPS刺激した際,先行研究で明らかにしたIL-6およびMCP-1とともに,RANTESとKCの産生性が亢進していることが明らかとなったため、これらサイトカインに焦点を絞った。 5.タンパクの定量:LPS刺激下で共培養した細胞において上清中に産生性の亢進が確認できた上記のCXCL1/KC, RANTESに関して、定量的な濃度測定を行った。この濃度測定には市販のELISA測定キットを用いた。ELISA法にて定量したところ,LPS刺激のあるマクロファージ・脂肪細胞共培養系では無刺激の場合よりも,RANTESについては約40倍,CXCL1/KCについては350倍以上に産生が亢進した。
|