2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20890238
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
太良 修平 Nippon Medical School, 医学部, 助教 (80465319)
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Keywords | 低侵襲型体外衝撃波 / 経皮酸素分圧 / 核医学検査 / 微小循環障害 / 末梢動脈疾患 |
Research Abstract |
平成22年3月までにFontaine分類II-IVの末梢動脈疾患患者・合計7名に対して、低侵襲型体外衝撃波を用いた血管新生療法を施行した。骨髄単核球細胞を用いた血管新生療法の予後評価として、経皮酸素分圧検査と核医学検査(^<99m>Tc-TF)を用いた組織局所の微小血流評価(RI血流指数)が有効である(平成21年9月の日本心臓病学会と平成22年3月の日本循環器学会学術集会にて発表)ことから、これらの検査を中心に治療前後で血流を評価し、本治療の効果判定を行った。本研究の主要評価項目である初期安全性に関しては、7例全例で出血、腫脹、疼痛の増悪など治療中の合併症は認めなかったが、1例が、治療前より存在する骨髄炎の悪化により敗血症を発症し、患肢切断となった。副次評価項目である患肢血流評価は、酸素負荷後の足背部での経皮酸素分圧と足部でのRI血流指数が治療前と比較し、治療後に有意に上昇していた。糖尿病合併の1例(インスリン使用中)は、間欠性跛行のため活動制限があり、血糖値の異常高値が持続していたが、本治療により間欠性跛行が著しく改善し、運動量が上がったことから血糖コントロールが改善した。研究成果は、初期3例施行時の症例報告を2009年循環器再生研究会で発表した。今後は、目標数の10例まで症例を重ね、初期安全性と有効性を評価し、学会発表や論文投稿により研究成果を公表していく予定である。その後は、倫理委員会の再承認を得た後、更に症例を増やし詳細な検討を行いながら、施行回数や施行方法、他治療との組み合わせなど、治療方法の改善も行っていく予定である。
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Research Products
(1 results)