2008 Fiscal Year Annual Research Report
小児、保護者、歯科医師の診療時ストレス反応の解明と新しいストレス対処法の開発
Project/Area Number |
20890239
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
青柳 暁子 The Nippon Dental University, 生命歯学部, 助教 (10468770)
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Keywords | ストレス / 唾液α-アミラーゼ / 心理テスト |
Research Abstract |
ストレス関連物質である唾液内のα-アミラーゼ(sAMY)の個人内の一日の変動や個人間の比較を調査したデータは数少なく、研究実施にあたり唾液採取時間の決定や被験者の男女差による違いなどに不確実性を残すため、本年度は基礎的データの収集を行った。sAMYの計測には唾液アミラーゼモニター(ニプロ,大阪)を用いた。 1.sAMYの日内変動 健康成人6名(男性2名、女性4名平均年齢37.5歳)を対象とし、10〜16時の1時間毎にsAMYを計測した。10時の計測値を基準とし、各時刻の変化率を算出しANOVAにて統計分析を行った。10時の計測値に対して、いずれの時刻でも有意差は認められなかった。(P=0.311) 2.sAMYの日間変動 健康成人11名(男性5名、女性6名平均年齢33.9歳)を対象とし、同一週内の月、水、金曜日の10時にsAMYを計測した。月曜の計測値を基準とし、各曜日の変化率を算出しANOVAにて統計分析を行った。月曜の計測値に対していずれの曜日でも有意差は認められなかった。(P=0.291) 3.sAMYの男女差 健康成人32名(男性16名、女性16名平均年齢31.8±5.9歳)を対象とし、時間や曜日を特定せずにsAMYを計測した。sAMYは49.1±26.4kIU/ml(男性46.8±19.2、女性51.4±32.6)であり、性差は認められなかった。(P=0.466) 現在は大学病院小児歯科に来院した小児患者、保護者ならびに担当歯科医師を対象に、唾液中ストレス関連物質の定量や心理テストを行い、データ採取中である。
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Research Products
(1 results)