Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
本研究では、反水素原子の2s-2pラムシフトをマイクロ波で10ppm以下の精度で測定することによって、水素原子の分光学的研究から得られている陽子の荷電半径に匹敵する精度で反陽子の荷電半径を決定しようとするものである。主にCERNで新たに稼動する大強度低エネルギー反陽子リング(ELENA)で実験を進める。もし成功すれば、世界初の成果であり、反物質に対する新しい知見となる。また、反水素ビームが課題期間中に供与されるので、本研究は絶好の機会である。研究提案の目的やその手法が定量的に詳しく示されており、研究代表者のこれまで蓄積した実験技術を活かすことにより、研究の遂行が期待される。