Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
植物細胞壁を構成するセルロース・ヘミセルロース・リグニンの分子特性と分子間相互作用について、応募者が開発した「木質三成分分離技術」を用いることで高分子のまま余すところなく分離し、総合的に考察することにより研究を進める。木材科学分野における未開拓領域を切り開く研究課題である。研究代表者が開発したジブロックコポリマーを用いて研究することによりセルロース・ヘミセルロース・リグニンの三成分の分子特性、特にヘミセルロースの機能を解明することにつながる重要な研究である。針葉樹・広葉樹・草本植物の三成分の分子間相互作用の違いが植物細胞壁構造に与える影響が明らかになり、高機能材料開発にもつながると期待される。