2022 Fiscal Year Annual Research Report
Spiral progression of DNA damage repair, epigenetic alterations and metabolic changes in metabolic kidney diseases
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20H00535
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (40252457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 香 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60445294)
神田 武志 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80317114)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ニコチン酸代謝 / DNA損傷 / エピゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、ニコチン酸アミドジヌクレオチド(NAD) 代謝の中間代謝産物であるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の近位尿細管における産生低下が糖尿病性腎臓病(Diabetic kidney disease, DKD)の病態に関与していることを報告しているが、更に最近DKDモデル マウスへのNMN投与により尿アルブミンの改善が認められることを報告した(Yasuda, et al. JASN 2021)。この成果に基づき2022年度は更にヒトへの臨床応用を目指した投与 経路や量の検討をサルを用いて行った。今後、NMN投与によるDNA損傷修復に対する効果について更に検討する予定である。 一方、腎臓構成細胞におけるDNA損傷修復による代謝変容への影響に関しては、腎臓細胞(ポドサイト、近位尿細管細胞)特異的にDNA損傷を惹起する遺伝子改変マウスを用いた検討を行った。ポドサイトにおけるDNA損傷の反復は、ネフローゼ症候群、腎不全を来したが、ポドサイト遺伝子のDNAメチル化亢進、形質変化のみならず、末梢血のDNAメチル化変化、メモリーT細胞分画の増加をもたらすことが明らかになった(Nakamichi, et al. Cell Rep 2023)。一方、近位尿細管上皮細胞におけるDNA損傷修復は、全身の代謝変容をもたらすことが示唆されており、代謝臓器間シグナルを結びつける因子について、シングルセルRNA-seq解析、DNAメチル化解析の手法を用いて検討を進めている。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)