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2020 Fiscal Year Annual Research Report

中学生による「英語狂言」の有効性

Research Project

Project/Area Number 20H00763
Research InstitutionTokyo Gakugei University

Principal Investigator

青柳 有季  東京学芸大学, 附属小金井中学校, 教諭

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywords科白や型 / 抜け参り物 / 3つの節、謡と舞
Outline of Annual Research Achievements

私は「総合的な学習」の時間において、2013年度から「英語狂言」を制作してきた。そしてこの度は、「今、中学生が世界に紹介するのに最もふさわしいと思える『狂言』」を選択し、それを「英語狂言」として創作し、世界に発信していきたいと考えた。
私が師事する和泉流には254の狂言番組があるが、この度選択したのは「呼声(よびこえ)」という番外狂言である。この作品を選んだ理由は3つある。第一に「呼声」はおそらく日本の中学生が初めて「英語狂言」として上演する番組であり、中学生が演じることで、この番組に描かれている「人間讃歌」の意味合いも深まるのではないかと感じたからである。第二に「呼声」の3人の登場人物の科白がほぼ同量であることと、科白や型の習得における分量が年間12回(1回50分)ある授業に最適だと思ったからである。第三に「呼声」は「抜け参り者」の狂言で、3つの節(平家節、小歌節、踊り節)を伴った謡と舞がある明るい番組である。生徒たちが室町時代から続く狂言独特の型やリズムを踏襲しながら三者三様の登場人物をそれぞれ特徴的にかつ明るく楽しく演じることができれば、見ている外国の方にも一緒に楽しんでいただけるのではないかと推測したからである。
「呼声」を原曲(古語)から英訳する際には3つのことを心掛けた。第一に「簡潔な文体(言葉遣い)」である。古語を現代語に直してから中学生の学習段階に合わせて英訳した。第二に「科白の長さ、言葉の響き、抑揚、そしてリズム」等を、可能な限り原曲に合わせるようにした。第三に「狂言独特の言葉」等、英訳しなくても分かる言葉はそのまま活用した。たとえば、「踊り節」の足拍子を伴った「シャッキシャー、シャッキシャー、シャッキ、シャッキ、シャッキシャー」というオノマトペはそのまま残した。
また、狂言の所作については、三者三様それぞれの役に沿って型を踏襲しながら工夫を凝らした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021 2020

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 中学生による「英語狂言」の有効性2021

    • Author(s)
      青柳有季
    • Organizer
      全国英語教育学会第46回長野研究大会
  • [Presentation] 中学生による「英語狂言」の有効性 ~5分間の「呼声」を通して~2020

    • Author(s)
      青柳有季
    • Organizer
      関東甲信越英語教育学会第44回大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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