2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H00916
|
Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 一英 函館工業高等専門学校, 校長, 技術長
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 –
|
Keywords | 鋳砂水分 / 鋳砂乾燥 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究方法は、鋳砂シャワーシステムと乾燥システムを構築する。(1)鋳砂シャワーシステム:ハニカム内蔵アルミ製BOX_寸法500×650×h70mm(水を細流する目的、BOX底面開放形状)の底面に取付けるアルミ平板t1.5mmに穴径Φ0.5mmを方形間隔8mmであける。ハニカム寸法:490×640×h25mm×2台。(2)乾燥システム:ホットドライヤー(SHD-1.3F2)、フレキシブルホース(V型AG_Φ50mm×5m)による乾燥実験から、1)乾燥機温度(300℃)、2)熱風送風能力、3)ホース伝熱作用、4)ホースの熱風吹出し穴径と配置、などを考慮して乾燥条件を決定する。乾燥本体寸法は、1200×1200×h1200mm(四角錐形状)。 2.実験結果から、ホース全長5m全域での乾燥は見込めないが、乾燥機からの熱風能力は1m地点まで、ホース伝熱範囲2m(時間経過を考慮)は適用可能である。乾燥機から1mの地点からホース伝熱範囲の2mまで、吹出し穴径φ6mmを100mm間隔であけ、鋳砂山の底部は乾燥機で強制乾燥させ(熱風と伝熱作用)、上部は底部からの熱上昇と室内雰囲気により乾燥させる改善策をとる。 3.研究成果 鋳砂の水分補給は必要量の水分が砂全体に満遍なく分布されていることを確認した。また、鋳砂の乾燥状況は、乾燥本体に耐熱ホースを巻き、鋳砂山の底部からホース穴の吹出し熱風及び伝熱を利用して熱上昇により乾燥させる。現状,鋳砂水分調整は週単位で自然乾燥させる方法を採用していたが、鋳造実習の準備に時間が掛り過ぎ大きな労力を必要とする。熱風乾燥機で短時間に強制乾燥できる調整システム構築は、鋳砂水分調整を効率良く改善、労力を軽減させ、鋳物良品の歩留りを向上させた。
|