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2020 Fiscal Year Annual Research Report

手書き避難者名簿をAIを活用し効率的に電子化するアプリケーションの開発

Research Project

Project/Area Number 20H01160
Research InstitutionNational Institute of Technology, Toyama College

Principal Investigator

小泉 敦  富山高等専門学校, その他部局等, 技術専門職員

Project Period (FY) 2020-04-01 – 
Keywordsスマートフォン / 避難者名簿
Outline of Annual Research Achievements

(研究の目的)近年、大規模な災害の発生が続いており避難所を設置する機会が増加している。避難者名簿について統一フォーマットは存在せず、各自治体の取組に委ねられている状況である。避難所では手書きで名簿を作成することが現実的である。人手が限られる中で、迅速な情報提供や災害対応を行うために、避難者名簿の効率的な電子化は喫緊の課題である。本研究では、スマートフォンのカメラで映した手書きの避難者名簿の文字を、AIで読み取り、効率的に電子化を行うアプリケーションの開発を試みた。
(開発と結果)実際に災害を想定した場合、アプリケーションはスマートフォンの機種を問わず利用できることが望ましいため、Webブラウザで利用可能となるよう主要な処理はWebサーバー側で実装した。具体的には、スマートフォンの主な役割はカメラで利用者名簿の文字を撮影するのみで、撮影された画像はサーバーにアップロードされたのちに、AIを用いて文字の読み取りが行われる。読み取られた文字はブラウザに表示され、誤りがあれば再撮影または直接修正を行ってデータベースに登録を行う。
電子化の効率に直結する読み取り精度について複数の方式の比較したところ、Webサーバー自身に処理させるよりも既存Webサービス(Azure Computer Vision API, Google Cloud Vision API)を利用した方が良い精度が得られた。これはWebサーバーで処理する際の学習データが既存Webサービスに比較して圧倒的に不足しているためと考えられる。
(課題と展望)現状では名簿を1人(1行)ずつカメラで撮影して読み取っているが、読み取らせたい文字以外の文字を含んで撮影してしまうと正しく読み取れなかったり、不要な文字を含んで読み取ったりしてしまい効率が良くない。リスト全体を撮影し、まとめて読み取る処理を実現することで、更なる効率化が期待できる。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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