2021 Fiscal Year Annual Research Report
哲学、教育哲学、教育実践を架橋した共同研究による新たな徳認識論の理論の構築
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20H01178
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
立花 幸司 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 助教 (30707336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 智之 東京工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (00706468)
三澤 紘一郎 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (20636170)
山田 圭一 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30535828)
土屋 陽介 開智国際大学, 教育学部, 准教授 (40806494)
佐藤 邦政 茨城大学, 教育学部, 助教 (50781100)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 徳 / 徳倫理 / 徳認識論 / 倫理的徳 / 知的徳 / 認識的徳 / 教育 / 日本 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、昨年度からおこなってきた(1)先行研究の調査・分析と(2)それに基づいた仮説形成をさらにすすめ、質問紙の作成と予備調査をおこなった。まず、年間を通じて、徳認識論のこれまでの研究について先行研究の調査と分析をひきつづき実施した。徳認識論は、哲学・教育哲学・教育実践の三つのフィールドにまたがっているため、本研究グループも、三つの班に分かれて、手分けして調査・分析を継続実施した。すなわち、哲学班(立花・山田)、教育哲学班(三澤・佐藤)、教育実践班(土屋・村瀬)の三班である。調査の結果は、(コロナの影響に注意を払いながら)オンラインでの研究会を中心に、情報共有および精査をおこなった。また、この調査・分析に際しては、学術的に公平で偏りのない観点をとると同時に、日本の教育文化を考える上で参考になるものという観点も合わせもっておこなった。これは、今年度計画していた仮説形成ーー日本におけるよき認識者がもつべき徳と避けるべき悪徳を明らかにするために行う調査のための仮説形成ーーを見越した作業としての役割を果たした。そして、(コロナの影響に注意を払いながら)本年度の調査・分析の結果に基づいた研究成果を国内外の学会および研究会で報告を行い、国内外の研究者らかのフィードバックを得て、研究を前進させた。また、学会発表の際には、本研究プロジェクトについても紹介を行い、最終年度の成果とりまとめに向けた関連する研究者らと研究ネットワークを形成することで、その準備をさらに進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた計画の大半は実施することができた。他方で、コロナ禍での制約は依然として残っていたことで一部の担当者の作業にやや遅れが生じた。これについては繰越をおこない、次年度の計画に組み込むことで無事に対応をおこなった。これにより、全体としては計画の微調整により、やや遅れる程度に留めながら、課題を進展させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、最終年度での成果とりまとめに向けた作業が本格化するため、それを念頭において、研究を実施することとする。
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Research Products
(31 results)