2021 Fiscal Year Annual Research Report
ハワイ日系仏教寺院所蔵の新出資料・文化財による領域横断的な仏教史研究
Project/Area Number |
20H01190
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
安中 尚史 立正大学, 仏教学部, 教授 (40277744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守屋 友江 南山大学, 南山宗教文化研究所, 教授 (30340847)
笹岡 直美 東北芸術工科大学, 文化財保存修復研究センター, 准教授 (90586984)
中原 ゆかり 愛媛大学, 法文学部, 教授 (00284381)
石井 清純 駒澤大学, 仏教学部, 教授 (30212814)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ハワイ日本仏教 / ハワイ移民 / 海外布教 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ハワイに所在する日本仏教各宗派の寺院を中心に、公的機関、信徒宅などに遺されていた新出の文献資料(一次資料)および文化財(モノ資料)について、新たな資料体系として構築し、ハワイ日系移民社会の中で展開した日本仏教の動向を実証し評価することを目的にした。 令和3年度は、オアフ島の浄土宗・浄土真宗・曹洞宗・日蓮宗などの拠点寺院を対象に、寺院運営記録、書簡、仏像、仏具、絵画、未整理資料、未整理写真、未整理録音テープなどの調査を実施し、基礎的な情報の採取と写真撮影などによる記録収集を予定していたが、国内外で新型コロナウィルス感染症が拡大した影響によって実施できなかった。 そのために令和2年度に引き続いて、国内に所在するハワイ日本仏教関係の資料調査や、関係資料のデジタル化、オンラインシステムを利用した研究会を実施し、ハワイ調査の準備とともに本年度の研究成果を発表と国内外の研究者と意見交換・情報交換を行った。併せてホームページ・ハワイ仏教文化財研究(https://www.hawaiibuddhism.jp/)を開設して、情報発信の充実をはかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度に引き続き令和3年度においても、日本国内外で拡大した新型コロナウィルス感染症のため、日本からの出国およびハワイへの入国が制限、また研究代表者・研究分担者の本務校による制限によって、現地調査の実施が不可能となった。 そこで、国内に所在するハワイ日本仏教関係の資料調査、研究代表者・研究分担者がこれまで個々で実施した調査などによって得られた関係資料のデジタル化、オンラインシステムを利用した研究会を実施し、ハワイ調査が可能となった場合に備えた準備と、本年度の研究成果を発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度においては、これまで2年間に亘って実施できなかったハワイ・オアフ島の日本仏教拠点寺院が所蔵する寺院運営記録、書簡、仏像、仏具、絵解、未整理資料、未整理写真、未整理録音テープなどを調査する予定である。 さらに、寺院の協力を得て資料保管の環境調査として、インセクトトラップと温湿度ロガーを設置する。また、調査などで得られた成果をもとに、データベースの構築や、関係資料の翻刻・翻訳・デジタル化を進める。 そして、これらの活動で得られた資料などをもとにして、ハワイ日系移民社会の中で展開した日本仏教の動向を実証し評価する。併せて、研究会を実施して、国内外の研究者と意見交換・情報交換を行う予定である。
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Research Products
(13 results)