2022 Fiscal Year Annual Research Report
近現代社会運動のグローバルな拡散のメカニズムに関する思想史的研究
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20H01194
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
田中 ひかる 明治大学, 法学部, 専任教授 (00272774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 小涼 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (00292722)
崎山 直樹 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (10513088)
関口 寛 同志社大学, 人文科学研究所, 准教授 (20323909)
山本 健三 島根県立大学, 国際関係学部, 教授 (20737530)
竹本 真希子 広島市立大学, 平和研究所, 准教授 (50398715)
篠田 徹 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60196392)
山口 守 日本大学, 文理学部, 教授 (70210375)
山本 明代 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (70363950)
櫻田 和也 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (70555325)
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 拡散 / 社会運動 / メカニズム / 近現代史 / グローバル / 思想史 / トランスナショナル |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスの感染状況により予算の繰越し等があり、それにともない、研究代表者、研究分担者ともに、研究計画が大幅に変更され、とりわけ国外での史資料文献調査とフィールドワークが不可能になった。ただし、翌23年度、22年度から繰越された予算により、前年度実施できなかった国外調査を実施することができた。他方、22年度には、本科研研究の中間報告・研究成果の一つとして、年度末の2023年3月に、田中ひかる編著『社会運動のグローバルな拡散――創造・実践される思想と運動』(論創社、2023年3月3日刊行、304頁)を刊行した。この刊行に向けて、2022年4月23日に第1回研究会をオンラインで開催し、執筆担当予定者による報告を実施し、論文の執筆担当予定者の検討と、論文の内容に関して、本研究のテーマとの関連で質疑と討論を実施した。その後、論文の内容、形式、研究の主題との関連などについてメールで審議を重ね、原稿執筆担当者からの下書きの提出を相互チェックする。という作業を続けた。これを受けて2回研究会を、オンラインで、2022年8月21日に開催し、提出間近の論文集の原稿について、その修正点や検討課題について検討し、あわせて、研究全体の方向性についても討議を行った。その後、論文の提出、および、校正作業を続け、3月上旬に、論文集『社会運動のグローバルな拡散』が刊行された。これをうけて第3回目の研究会を2023年3月14日にオンラインで開催し、刊行された論文集に関する書評会を行い、献本した研究者からのコメントなどを紹介しながら、今後の研究の課題について討議した。合わせて、最終年度の報告書作成に向けて、分担者の研究の進捗状況、論文集を踏まえた上での新たな課題など地について討議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルスの感染状況等により国外での調査が不可能になり、そのため計画に若干の遅れが起きたが、22年度から繰り越された予算により実施した国外調査により、23年度に研究は進展した。したがって、22年度予算全体から見れば、研究はおおむね順調に進展している、ということになる。
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Strategy for Future Research Activity |
22年度の「今後の研究の推進方策」としては、新型コロナウイルスの感染状況等を見極めつつ、繰り越した予算の適切な執行を念頭に置きながら、これまでの年度で実施できなかった国外での史資料・文献調査、フィールドワークを、できる限り実施する方向で、研究を推進するというものであった。翌23年度に繰り越された22年度予算の執行は適切に行われ、これによって、22年度に立てた「今後の研究の推進方策」に基づき、23年度には、前年度に実施できなかった海外調査を実施することで、研究を予定通りに推進することができた。
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