2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H01203
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
前川 修 近畿大学, 文芸学部, 教授 (20300254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 秀雄 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (00324393)
水野 勝仁 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (30626495)
大橋 完太郎 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (40459285)
加須屋 誠 京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 客員研究員 (60221876)
松谷 容作 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (60628478)
岩城 覚久 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (60725076)
増田 展大 九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (70726364)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ライフ / デス / アート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、アート/テクノロジーと生/死が取り結ぶ新たな美学的可能性を提起することである。グローバリゼーションが進むなかで全面化している「生政治/死政治」(ミシェル・フーコー/アキーユ・ンベンベ)、これに抗するアート実践のひとつとしてバイオアートがある。このバイオアートを、生命全般や生活世界に根ざした生命活動と結びつけた「ライフ・アート」へと拡張し、さらに、これに対となる「死のアート(デス・アート)」を加え、両者を系譜学的に考察し、さらに現在の生命科学と現代哲学における生/死の境界の揺動をめぐる議論から照射することで、ライフ・アート/デス・アートの理論的言説と系譜学的考察を総合し、アートの現在的可能性を議論するプラットフォームを形成すること、これが本科研で試みたことであった。 本研究の成果として、第一に、ライフ・アートという今後アート・ワールドで前景化する問題圏を考察するための先駆的な理論的プラットフォームを形成し、第二に、市場化し尽くしたグローバル・アートの閉域を、「生/生命/生活(ライフ)」世界の観点から外へ開く視点を提起することができた。さらに第三に、美学芸術学という人文系の研究をその領域外(生命科学など)と折衝させるための新たな文理融合的な議論を十分に醸成させることができた。 具体的には、定期的な研究会を10回にわたって開催し、その他にも、中規模から大規模な研究会・学会の場である日本記号学会で3回の大会にわたり、本科研メンバー複数名が、生命を中心にした特集及びパネルを組織した(第40回大会「記号・機械・発酵 ──「生命」を問いなおす」、第41回大会「自然と文化のあいだ──「生命」を問いなおす vol.」、第42回大会「記号論の行方──モビリティ・人新世・ケア」、このうち40回、41回大会は本年度に学会誌として刊行予定である)。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(26 results)
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[Presentation] "The Ethics of BioArt"2023
Author(s)
Hideo Iwasaki, Regine Rapp, Georg Tremmel / Moderator: Pakpook, Shawn Chua)
Organizer
Bioart Workshop "Synthetic Biology and Art", Singapore Museum
Int'l Joint Research / Invited
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[Book] 完本六道絵2023
Author(s)
加須屋誠
Total Pages
431
Publisher
中央公論美術出版
ISBN
9784805509715
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