2021 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Historical Studies on Health Views in Modern East Asia
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20H01229
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
市川 智生 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (30508875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 高徳 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (00749260)
戸部 健 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (20515407)
井上 弘樹 東京医科大学, 医学部, 講師 (40868527)
趙 菁 金沢大学, 外国語教育系, 教授 (50345641)
福士 由紀 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (60581288)
平体 由美 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (90275107)
前田 勇樹 沖縄県立芸術大学, 芸術文化研究所, 研究員 (00867731)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 健康観 / 東アジア / 養生 / 感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本、中国、台湾、朝鮮・韓国において「健康観」がどのように変容したのかを歴史的に解明することにある。方法としては歴史資料の収集と検証により行う。(これまでに利用してきた感染症関係資料の再検証も実施する。) 今年度は、代表者・分担者がそれぞれのフィールドに関する資料収集およびその歴史的分析を継続した。新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、国内・海外とも資料保存機関を訪問しての文献調査は困難な状況にあったため、研究計画の一部を次年度に繰り越すとともに、代表者・分担者が所属する研究機関での資料調査やこれまでに収集した資料の再検証を中心に作業を行った。一例をあげると、代表者が研究を進めている戦後沖縄における乳幼児表彰イベントについては、沖縄国際大学附属図書館および琉球大学附属図書館において、1950年代から1970年代の新聞資料の網羅的調査を実施し、20年間にわたる同イベントの変遷を把握することができた。 2021年8月に、琉球沖縄歴史学会主催のシンポジウム「疾病と健康から見た琉球沖縄史」がオンラインで開催され、本科研プロジェクトも共催の形で参加した。本科研からは、前田勇樹「明治沖縄の感染症対策をめぐって」、市川智生「戦後沖縄の乳幼児の健康」、井上弘樹「腸管寄生虫症と米軍政下の沖縄」が報告された。当日は琉球沖縄史を専門とする多くの参加者と意見交換をすることができた。 また、前身のプロジェクト「アジアにおける健康と環境」歴史班および本科研の成果として、福士由紀・市川智生ほか編『暮らしのなかの健康と疾病: 東アジア医療社会史』(東京大学出版会、2022.3)を刊行した。同書には、本科研の代表者および分担者が執筆し、今後は寄稿したテーマをもとに研究を発展されることが目標である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度につづき、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、対面での研究集会や国内・海外での資料調査が困難となり、研究の進展が当初の予定通りには進まない場面があった。ただし、各種打ち合わせや学会のシンポジウムがオンラインで開催するなど、2020年度に比して、研究計画への影響は限定的になりつつある。今年度は文献調査を中心に一部を翌年度に繰り越す判断を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は新型コロナウイルス感染症流行への対応から代表者・分担者が一同に会しての研究集会を実施することができなかった。来年度は対面とオンラインを併用しつつ、2回程度は沖縄で科研研究会を実施する予定である。また、最終年度を見越して研究成果のあり方についても協議を進めることとしたい。
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Research Products
(11 results)