2021 Fiscal Year Annual Research Report
International joint research on social class and gender in the Ottoman Empire
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20H01322
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋葉 淳 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00375601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 智史 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (10748669)
小笠原 弘幸 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (40542626)
松尾 有里子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 非常勤講師 (50598589)
澤井 一彰 関西大学, 文学部, 教授 (80635855)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オスマン帝国 / 社会階層 / ジェンダー史 / トルコ / 国際共同研究 / ウラマー |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、新型コロナウィルス流行のため、国際会議の開催等を22年度に繰り越して実施した。21年5月から佐治奈通子氏を、22年4月からは繰越分の予算で永島育氏を特任研究員として採用し、それぞれオスマン帝国のカトリック研究と近代軍事社会史研究の立場から本研究に貢献してもらうこととした。 21年9月にE. アイクト氏(ミーマル・スィナン芸術大学)を講師とし第2回オスマン帝国史研究セミナーをオンライン開催し、19世紀の尋問調書を講読して社会史研究の成果を共有した。22年3月には第3回の同セミナーをオンライン開催し、代表者の秋葉がウラマー階層制に関する史料を紹介した。 22年11月に代表者の秋葉がイスタンブルに出張して主にウラマー層に関する資料調査・収集を行った。23年2月には研究協力者の伊藤匠平氏をイスタンブルに派遣し、労働史関係の資料を調査・取集した。 23年3月に、米国からB. テズジャン氏(カリフォルニア大学デービス校)、コー・チュンヒ氏(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)、N. バラカト氏(スタンフォード大学)、韓国からイ・ウンジョン氏(ソウル大学)を招き、日本側から4名及び欧州大学院のT. ステフィーニ氏を加えて「環太平洋オスマン帝国史研究国際会議」を東京大学東洋文化研究所にて開催し、オスマン帝国史をさまざまな観点から検討し、討議を行った。同月には同志社大学にてワークショップ "Circles of Trust: Marriage, Village Guarantors, and Private Reading Groups in the Ottoman Empire” を開催し、テズジャン氏、コー氏、及びステフィーニ氏が発表した。 また、イスタンブルの初等学校調査記録の共同研究、シャリーア法廷裁判官の財産に関する国際共同研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス流行のため、繰越を余儀なくされたが、2022年度に繰り越すことで国際会議を開催することができた。それによって研究の遅れはかなり取り戻せたものの、海外での資料収集・調査についてはまだ遅れをとっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本項目の記入時点で2022年度は終了しているが、2022年度以降は、遅れをとっていた海外での資料調査・収集および海外研究者との交流を積極的に行う。また、国内学会および国際学会でセッションを企画するなどして、共同研究の成果の公表を図る。 イスタンブルの初等学校調査記録およびオスマン帝国陸軍士官学校予科卒業生の出自に関する共同研究を推進し、成果をまとめる。裁判官の財産に関する国際共同研究などオスマン帝国ウラマーについての研究についても成果を公表する。
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Research Products
(19 results)