2022 Fiscal Year Annual Research Report
International joint research on social class and gender in the Ottoman Empire
Project/Area Number |
20H01322
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋葉 淳 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00375601)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 智史 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (10748669)
小笠原 弘幸 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (40542626)
松尾 有里子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 非常勤講師 (50598589)
澤井 一彰 関西大学, 文学部, 教授 (80635855)
岩本 佳子 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (90736779)
守田 まどか 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (40896304)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | オスマン帝国 / 社会階層 / ジェンダー史 / トルコ / 国際共同研究 / ウラマー |
Outline of Annual Research Achievements |
分担者に岩本佳子氏と守田まどか氏を加えて研究体制を強化した。 22年12月に九州史学会で小シンポジウム「オスマン帝国における階層とジェンダー」を企画し、分担者の岩本氏(近代オスマン朝の遊牧民集団)、川本氏(オスマン宮殿の衛兵)、松尾氏(女性雑誌の読者)、代表者の秋葉と特任研究員の永島氏(陸軍予科士官学校生徒の出自)、研究協力者のH. アイヌル氏(女性の建設した給水施設)がそれぞれ研究成果を報告した。 22年10月及び11月にオスマン帝国史連続ワークショップをオンラインで2回開催し、初回はN. テクギュル氏(ビルケント大学)がオスマン帝国史における感情史の試みについて、第2回はN. トゥルナ氏(ユルドゥズ工科大学)が19世紀前半のギルドとイェニチェリについて報告し、議論を行った。23年3月にM. タルボット氏(グリニッジ大学)を講師に招いてJaponya'da Sohbet-i Osmaniye-6 を開催し、日本の若手研究者と意見交換を行った。 2022年7月に、ザグレブで開催された第15回オスマン帝国社会経済史国際会議に秋葉が参加し、1830年代のアンカラ県の人口調査台帳を使って初等教育の普及について論じたほか、在クロアチアの研究者らと研究交流を行った。22年8月末から9月にかけて永島氏がイスタンブルの大統領府オスマン文書館等でオスマン帝国軍事社会史関連の資料を調査・収集した。 23年9月にウィーンで開催される第4回Turkologentag(トルコ研究ヨーロッパ会議)に "Social Status and Self-image of Old and New Social Groups in the Late Ottoman Empire" というパネルを企画して応募し、採択された。 また、オスマン帝国裁判官の財産に関する国際共同研究の成果が学術誌に掲載された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者が出張先で罹患するなど新型コロナウィルス流行の影響がありながらも、国内での対面/ハイブリッドの研究会開催、海外の国際学会への参加、海外での資料調査などが実現し、これまでの遅れをおおよそ取り戻すことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度に当たる2023年度には、研究成果の発表を中心に研究を推進する。新型コロナウィルス流行による活動制限が撤廃ないし縮小したため、積極的に対面での研究会開催や学会参加などを行い、研究成果の共有を図る。 23年9月にウィーンで開催される第4回Turkologentag(トルコ研究ヨーロッパ会議)にパネル参加することで、本科研の研究成果の一部を発表する。また、海外研究者を招いての講演会やオンラインワークショップを開催する。 イスタンブルの初等学校調査記録および陸軍士官学校予科卒業生についての共同研究を進め、論文として成果をまとめる。
|
Research Products
(22 results)