2020 Fiscal Year Annual Research Report
イギリス宗教改革と「プロテスタント国家」再考 イギリスの統合と分離の淵源を探る
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20H01339
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
山本 信太郎 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (10645344)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 はる美 東洋大学, 文学部, 准教授 (00540379)
小林 麻衣子 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 教授 (20440109)
那須 敬 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (40338281)
井内 太郎 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (50193537)
岩井 淳 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (70201944)
穴井 佑 神奈川大学, 国際日本学部, 非常勤講師 (70869403)
富田 理恵 東海学院大学, 人間関係学部, 准教授(移行) (80322543)
指 昭博 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (90196197)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | イギリス / イングランド / ウェールズ / スコットランド / 宗教改革 / プロテスタント / カトリック |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究組織の基盤を確立するために、まずは参加メンバーによるクローズドの研究会と打ち合わせを頻繁に行い、現時点でのイギリス宗教改革史研究の研究史を緻密に再検討し、メンバーそれぞれの研究課題を検討した研究史の上に配置させ、共同研究の方向性と全体像を構築する予定であった。しかし、年度の当初から世界的なコロナ・ウィルス感染拡大のために、従来の対面での集会は全て行うことが出来なくなり、かろうじて8月2日にzoomでのミーティングを行い、上記の課題に関わる最低限の情報共有を行い、メンバー個人の研究課題を確認した。その際確認した研究課題は以下の通りである。「プロテスタント国家イングランドの中のウェールズ」(山本)、「イギリスにおけるカトリック」(後藤)、「16、17世紀のスコットランドあるいはジェイムズ治世期のプロテスタント及びカトリックの歴史家の作品の歴史観からみた宗教改革」(小林)、「イギリス革命と『為政者による宗教改革Magisterial Reformation』のゆくえ」(那須)、「大航海時代の船乗りたちの航海上での宗教実践」(井内)、「ピューリタン革命期のウェールズにおける宗教的アイデンティティ」(岩井)、「革命期の救貧と安息日厳守主義」(穴井)、「スコットランド国制と宗教改革」(富田)、「プロテスタント神話の再検討」(指)。これらにしたがってメンバー個々人が研究活動を進め、その成果の一部は、学会等の口頭報告として、あるいは論文として発表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記に示す通り、世界的なコロナ・ウィルス感染拡大にともなって、メンバーの現地イギリスに渡航しての史料調査は一切出来なかったため、最低限の情報共有と課題確認に留まった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、メンバー個々人が上記に設定された研究課題を進める中で、現地イギリスに渡航しての史料調査を行い、持ち寄った史資料を検討することによって、個々の研究テーマおよび共同研究として目指すべき方向性について修正を行い、全体的な「イギリス宗教改革史」像の再構築を目指す。そのためにも、直接集まっての研究会を頻繁に開催する。また、本共同研究の対象が複合国家としてイギリスのうち、ブリテン島(イングランド、スコットランド、ウェールズ)に限定されているため、比較の対象として近世アイルランド史の専門家を交えての研究会、もしくは講演会などを企画する。
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Research Products
(8 results)