2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20H01581
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
山田 昌弘 中央大学, 文学部, 教授 (90191337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 夏来 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (40613039)
土屋 葉 愛知大学, 文学部, 教授 (60339538)
千田 有紀 武蔵大学, 社会学部, 教授 (70323730)
羽渕 一代 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (70333474)
須長 史生 昭和大学, 教養部, 准教授 (80349042)
谷本 奈穂 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90351494)
施 利平 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (20369440)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 親密性 / 中高年独身者 / コロナ禍 / シングル / 夫婦関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、日本における親密性研究を進めるために、1.オンライン研究会 2.インテンシブなインタビュー調査 3.予備的な質問紙調査を行った。 1.コロナ禍によって対面の研究会が開催できなかったため、オンラインで代表研究者、分担研究者が集まり、調査研究に関する打ち合わせを行った。親密性に関する研究成果の報告の他、今後行うインタビュー調査項目、調査票の作成に関して意見交換を行った。 2.中高年単身者の親密生活に関するインテンシブなインタビュー調査を行った。機縁法により、40-60歳のシングル女性5名に、ライフコースとりわけ、親密関係に関する過去、現状、将来の希望について、一人1時間半程度聞き取りを、オンラインで行った。離婚には夫のモラハラが影響していること、離婚後の見通しに関しては、パートナーを見つけたいとする人ともうパートナーはいらないという人に二分された点が興味深かった。詳細に関しては現在分析中である。 3.ネットサンプルをもちいて、親密関係についてのパイロット調査を行った。調査会社に委託し、20-59歳、2400人の回答を得た。独身者には将来のパートナー希望や現在の交際相手との満足度、そして、既婚者にはパートナーとの関係の満足度を主に聞いた。特に、1年前の状況と比較し、コロナ禍によって夫婦やパートナーとの関係に変化があったかどうかを重点的に質問した。この調査結果を2021年度からの調査の基礎資料として、用いる予定である。現在、データ分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍によって対面での研究会、対面でのインタビュー調査を行う事ができなかった。特に地方における実態調査を行う事ができなかった。しかし、オンラインで研究会の開催、及び、インタビュー調査を代わりに行う事ができ、特に問題はなく順調に研究、調査が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
現代日本家族の親密性の実態を把握するため、2021年度は、シングル生活者の親密性について焦点を当てて調査研究を行う。日本では、未婚化が進み離婚も増大しているため、シングル生活者が増大している。シングル生活者の親密関係に特化して、インタビュー調査、及び、質問紙調査を行う予定である。コロナ禍により、対面での調査が不可能な場合は、オンラインで行う事を想定しているので、遂行上問題はない。 そして、2022年度に行う予定の大規模な質問紙調査に向けて、研究会の開催を通じて質問紙の作成を検討する予定である。こちらも、コロナ禍が深刻化した場合は、オンラインに切り替えて行うので、遂行上問題はない。
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