2021 Fiscal Year Annual Research Report
冷戦期における時間的・空間的想像力および生活空間の変容をめぐる比較研究
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20H01587
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
菅原 祥 京都産業大学, 現代社会学部, 准教授 (80739409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 至聖 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (50611224)
番匠 健一 広島国際学院大学, 情報デザイン学部, 准教授 (50770252)
田中 壮泰 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (70736529)
佐野 泰之 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員 (70808857)
服部 徹也 東洋大学, 文学部, 講師 (80823228)
佐々木 祐 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90528960)
櫻井 悟史 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (90706673)
安井 大輔 立命館大学, 食マネジメント学部, 准教授 (90722348)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 時間と空間 / 住宅 / 記憶 / 文化遺産 / 団地 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和三年度は、前年度に引き続きコロナ禍により海外渡航および国内調査等が制約を受けたことにより、主に資料・文献研究および基本的な理論研究を行うことにより各自の研究テーマについて研究を進めた。また、オンラインおよび対面で研究会を2回開催し、メンバー間の研究内容の共有に努めた。まず、7月の研究会においては外部から日本映画における団地表象の研究をしている今井瞳良氏を招き、「団地映画と戦後日本」というタイトルで発表していただき、コメンテーターの櫻井をはじめとした科研費メンバーと活発な議論を行った。また、12月の研究会においては、科研費メンバーの木村が「古墳のトポスの多面性とヘリテージ」 と題した発表を行い、時間・空間論から見た文化遺産研究について議論を行った。また、本科研の目標の一つである(SFをはじめとした)文学的想像力と社会学的想像力の接続を目指すという試みの一環として、「トポフィクション研究会」と 題したオンライン読書会を3回開催した。5月の読書会では本科研協力者の島大吾氏がJ.G.バラード『太陽の帝国』について、8月の読書会では科研分担者の番匠が川越宗一『熱源』について、10月の読書会では科研分担者の佐々木が西東三鬼『神戸』、椿原敦子氏がブルース・スターリングの短編作品について、3月の読書会では鈴木智彦氏が柴崎友香『千の扉』について、それぞれ発表を行った。 代表者および一部の分担者は資金を繰り越して令和4年度にも引き続き研究を行い、書籍・資料による文献研究や現地調査等に使用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時には想像もつかなかった新型コロナウイルス禍により引き続き海外・国内の渡航・調査および研究会活動等が大きく制限されたものの、文献・資料を用いた基礎的・予備的な研究に注力したり、Zoomを用いたオンラインでの研究会・読書会によってメンバー間の研究成果の共有や研究テーマについての知識の共有をはかることができた。また、外部の研究者を招いて研究会・読書会を開催することにより知見を大きく広げることができた。さらに、延期を余儀なくされていた海外調査の一部は、繰越金によって翌年に実施することができた。よってこの年度の研究はおおむね順調に推移したと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで、新型コロナウイルスの影響で、応募時の研究計画からより個人での研究、資料・文献研究や文学研究・表象研究などへと重点を移した形で研究を遂行してきたが、現在、新型コロナウイルス禍がかなり正常化してきているため、これまで実施困難だったような海外調査等を適宜行うことにより、より実質的な研究の進展を目指していく。また、何らかの形で最終的な成果報告の場を設けるなど、成果のとりまとめにも注力していく。
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Research Products
(14 results)