2022 Fiscal Year Annual Research Report
「食行動・運動」により健常から認知症発症過程を見出す栄養疫学研究
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20H01617
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
丸山 広達 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 愛 (池田愛) 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10616121)
高田 康徳 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20432792)
山本 直史 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (40552386)
陶山 啓子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50214713)
入野 了士 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (70634418)
斉藤 功 大分大学, 医学部, 教授 (90253781)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 食生活 / 軽度認知障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はCOVID-19の感染状況をみながら、コホート研究における調査を再開した。450名を超える方に参加してもらい食行動、身体活動、認知機能、その他生活習慣や健康情報の収集を行った。しかしながら、データベース構築には時間を要するため、分析については横断研究を中心に行った。 主な結果は第81回日本公衆衛生学会総会、第76回日本栄養・食糧学会大会にて発表しており、①低炭水化物スコア、②食事バランスガイド遵守スコア、③脂肪酸摂取量、④菓子類摂取量、以上と軽度認知障害との関連、ならびに④菓子類摂取量と要介護認知症との関連について分析した。①低炭水化物スコア(スコアが高いほど炭水化物エネルギー比が低くたんぱく質や脂質のエネルギー比が高い)と軽度認知障害との関連がみられたこと、②食事バランスガイド遵守スコアと軽度認知障害との関連は見られなかったこと、③飽和脂肪酸摂取量が軽度認知障害との関連がみられたこと、④菓子類摂取量については睡眠時間によって要介護認知症との関連に相違があることを結果として発表した。現在はそれぞれの内容について論文化を進めている。また2022年度に取得したデータについては縦断的に分析できるようデータベースを構築している。2022年度の実施方法を踏まえて、COVID-19感染症の状況に応じて、受診者負担を軽減を図りつつ、十分な調査が展開できるよう、関係者との協議を行い、2023年度の実施方法を検討している。 また要介護認知症の発症者に関する情報の収集についても並行して実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は調査が再開できたものの、COVID-19の感染状況に応じて調査の規模や内容を考慮しながら行った結果、調査規模が必ずしも想定通りにできなかったため、2022年度の追跡調査後でも十分な軽度認知障害の新規出現者が見込めないことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も継続して調査を実施し、食行動、身体活動、軽度認知障害の情報を蓄積していくとともに、要介護認知症の情報についても整理しデータベース構築を行い、食行動、身体活動、軽度認知障害との関連について分析できるようにする。
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